王位戦第2局の封じ手局面はどちらが有利?AI同士に戦わせた結果は藤井王位が優勢

王位戦第2局の封じ手局面はどちらが有利?AI同士で戦わせた結果-藤井聡太vs佐々木大地 王位戦
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王位戦第2局の封じ手局面はどちらが有利なのか?将棋AIソフト同士で戦わせた結果を紹介します。
1回目は封じ手自体もAIに。2回目と3回目は有力と思われる封じ手の2つの手を指した直後から再度戦わせました。
先手:佐々木大地七段、後手:藤井聡太王位

【お~いお茶杯王位戦 第2局】
対局日程:7月13日、14日
主催:新聞三社連合、日本将棋連盟

【第2局のAI評価値速報・形勢判断解説】
封じ手時点:-343(42%/58%)※僅かに後手有利
王位戦第2局AI評価値速報-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
佐々木大地七段得意戦法「先手・相掛かり」の対策を練っていたか、藤井王位が早い段階で角道を開ける手で前例の少ない形に。
まだ逆転可能な範囲の差ですが、後手番の藤井王位としては十分な展開と言えそうです。
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【封じ手を指定せずに将棋AIソフト同士で10回戦わせた結果】
王位戦第2局の封じ手局面からAI同士に戦わせた結果は藤井聡太七冠が優勢
先手:佐々木大地七段の1勝
後手:藤井聡太王位の9勝

封じ手は実質2択。角を逃げる場所がどちらか、というだけなので比較的読みやすい局面と言えます。
AIの封じ手は主に8筋への角成りでした。
AI同士の戦いだと5%離れていると逆転が困難になってくるため、持ち時間は1手2秒とミスが発生しやすい状況下で試しています。

続いて、有力な封じ手2つを1つ1つ試しました。
【封じ手を「8筋に角成り」に指定して将棋AIソフト同士で10回戦わせた結果】
王位戦第2局の封じ手局面からAI同士に戦わせた結果は藤井聡太七冠が優勢
先手:佐々木大地七段の1勝
後手:藤井聡太王位の9勝
今度も同様に藤井王位の優勢という結果に。
封じ手時点としては大きなリードとなっている為、ある程度極端な結果が出るのは想定内。

それでは、最後にもう1つの有力な封じ手を試してみましょう。
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【封じ手を「7筋に角成り」に指定して将棋AIソフト同士で10回戦わせた結果】
王位戦第2局の封じ手局面からAI同士に戦わせた結果は藤井聡太七冠が優勢
先手:佐々木大地七段の3勝
後手:藤井聡太王位の7勝
こちらは少し差が縮まりました。感覚としてはどちらの手を指しても大きな違いはないように見えますが、
将棋AIソフトの判定だと、やや「8筋への角成り」の方が優勢という結果に。

私が指すとしたら7筋への角成りの方が、相手にプレッシャーをかけやすく見えます。
(ただし、飛車の銀取りが無くなってしまう)
8筋の方だと飛車が後ろに下がれなくなりますし、窮屈な形になるかな・・・という印象もあります。
ただ、飛車の横利きがいいので、攻撃面では8筋まで下がってしまった方がいいのかもしれませんね。
※追記
封じ手は7筋の方でした。

どちらにせよ、「やや藤井王位が有利な状況」と言えそうです。
佐々木大地七段は藤井王位の角が逃げた後に攻撃のターンがやってきます。
端歩を突いて仕掛けるでしょうか?
この攻めのターンである程度形を作っておければ、十分戦えるのではないでしょうか。

※速報!王位戦第2局の解説記事
王位戦第2局は藤井聡太七冠が隙の無い攻め筋で完勝!佐々木七段得意の相掛かりを完封

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