棋聖戦第2局は山崎八段が向かい飛車で藤井聡太棋聖を幻惑する局面に。
序盤から驚きの展開でしたが、藤井聡太棋聖が藤井曲線で勝利。
連勝スタートで防衛に王手をかけました。
【第95期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第2局】
主催:産経新聞社、日本将棋連盟
【第2局のAI評価値】(先手:藤井聡太棋聖、後手:山崎隆之八段)
挑戦者は「自由」「独創的」と評される山崎隆之八段。AI研究をしない独自路線で戦う棋士です。
山崎八段、第2局に向けてはかなり作戦を練ってきたようで、その結果は向かい飛車でした。
藤井棋聖は珍しく美濃囲いから銀冠の形に展開します。
【広告】
序盤から中盤の駆け引きで藤井棋聖が一歩リードする展開に。
そのままじわじわとリードを広げ、確実に山崎八段を追い込んでいきます。
第1局同様に隙がない藤井棋聖は終盤も確実に仕留めにいきます。
こちらが投了図の少し前、詰将棋に入った局面。
ここから4一飛車打ち、以下即詰み。
投了図も紹介していきます。
【広告】
【投了図以下の詰み】
この4四金打の後は同銀の一手に3二竜で簡単な詰み。
藤井棋聖は早い段階で一手勝ちを読んでいたのではないかと推測しますが、盤面の中央に桂馬を打ち込んだ中盤辺りで
勝利への道筋を描いていたのではないでしょうか。
山崎八段は期待通りの意外性を見せてくれましたが、藤井棋聖には通じませんでした。
3連勝で藤井棋聖が「永世棋聖」の称号を得るのか。
山崎八段が反撃の狼煙をあげるのか。
第3局は7月1日に行われます。