2025年王将戦の第4局AI評価値速報・形勢判断の解説をお伝えします。
2日目18時35分:藤井王将が投了。永瀬九段の勝利。
(先手)藤井聡太王将vs(後手)永瀬拓矢九段
【第74期ALSOK杯王将戦第2局】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟
【AI評価値・形勢判断解説】(先手)藤井聡太王将vs(後手)永瀬拓矢九段
評価値:18時35分:藤井王将が投了。永瀬九段の勝利
戦型は角換わり腰掛銀。藤井王将が角換わりを提示し、永瀬九段が受けて立つ展開に。
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【対局開始後の流れ】
1日目は藤井王将の角換わりを受けて立つ永瀬九段。
腰掛銀の形になり、1日目の午前中から速いテンポで進んでいきます。(まだ10時前ですが早くも40手を超えている)
第3局では先手有利と言われる角換わりを後手で勝った藤井王将。
今度は永瀬九段が後手番で角換わりを受け入れたことだけでも、入念な準備をしてきたことが伺えます。
10時前の段階で藤井王将が仕掛ける展開になり、早くも開戦。
これは1日目からかなり激しい戦いになる事が予想されます。
藤井王将の早い仕掛けが先手良しと判断されているようで、AI評価値は若干藤井王将に振れています。(+130)
永瀬九段が早い段階で定跡を外す一手を入れてきたようで、この一手が勝負を分けることになりそうな雰囲気があります。
藤井王将が考慮時間を使って、じっくり考える展開になりそうです。
※藤井王将が長考(40分経過)
お昼前の時点で残り時間が1時間半以上の差に。永瀬九段、まだ12分しか消費していない状況です。
午後に入ると永瀬九段の攻撃ターンに。4筋、8筋に歩を打ち込み攻撃を仕掛けます。
藤井王将は受けきれるかどうか。
※藤井王将が驚きの一手(9筋への桂跳ね)で永瀬九段が長考。
一進一退の状況が続き、そろそろ封じ手が気になる時間になってきました。
藤井王将の飛車が中段で動き回る展開に。
形勢判断が難しい中盤戦になっています。
封じ手時点で互角の状況。後手番ですが互角で時間リードの展開は永瀬九段としては作戦通りでしょうか。
藤井王将、1筋にいる飛車を攻められそうな展開ですが、どう対処するか。
※2日目の流れは広告の下に記載します。
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2日目の流れ
封じ手は予想通りの香が走る一手。
藤井王将はすぐに応じて飛車が3筋に逃げて1歩獲得。
ここまでは予想通りの流れで、飛車を切っていく展開になるのでしょうか。
→5筋の銀を取って飛車切り。藤井王将、積極的に攻めていきます。
藤井王将にとって定跡となる(?)飛車を切る一手。
いつもの事とはいえ、これで評価値が互角なのは驚きます。
封じ手開封から1時間。藤井王将、飛車切りから歩打ち⇒角打ちと流れるような攻めの手順で永瀬九段を攻め立てます。
(この角打ちがAI評価値の高い一手で、現時点では僅かに藤井王将良しと判定されています)
藤井王将の攻めを丁寧に受ける永瀬九段。
お昼休憩を挟んで。
1手緩手があるだけで一気に差が開きそうな緊張感のある局面が続きます。
攻め合う展開になり、一気に終盤戦の様相。
(14時半)ここまで互角。
永瀬九段、次の一手が難しいですね。
角の進出を止める意味で(金が上がって)4四の地点を守る一手が良さそうに見えますが、候補手が多い局面なので分岐点になりそうです。
(14時40分)永瀬九段の敵陣に打ち込んだ飛車打ちで、今対局初めて評価値が動きました。
ただ、藤井王将も次の一手が難しい局面。
(15時45分)藤井王将、最善手で細い攻めを繋げリードを広げます。永瀬九段、難しい対応でしたが差が開いてしまう展開に。
僅かではありますが、AI評価値判定で初めて先手有利と表示されました。(+317)
(16時35分)藤井王将の最善手連発で永瀬九段は苦しくなってきました。(+330)
(17時40分)藤井王将、読み抜けがあったか。一気に評価値が逆転。
永瀬九段はこのチャンスを活かせるか。(-456)
(17時50分)差が広がり、藤井王将は厳しくなってきました。30%/70%(-865)後手優勢
(18時05)攻めが止まった段階で藤井王将の投了となりそうな局面です。15%/85%(-1565)後手優勢
(18時35分)藤井王将が投了。永瀬九段の勝利。