棋聖戦第1局は藤井聡太棋聖が藤井曲線で完勝!投了図以下の詰みを解説

棋聖戦第1局は藤井聡太棋聖が藤井曲線で完勝!投了図以下の詰みを解説します 棋聖戦
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藤井聡太八冠が防衛すると永世棋聖の資格を得る棋聖戦。第1局は藤井棋聖が完勝し、幸先の良いスタートを切りました。
今回の記事では、投了図から詰みまでを解説します。

【第95期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第1局】
対局日程:6月6日
主催:産経新聞社、日本将棋連盟

【第1局のAI評価値】(先手:山崎隆之八段、後手:藤井聡太棋聖)
棋聖戦第1局AI評価値速報-藤井聡太棋聖vs山崎隆之八段
挑戦者は「自由」「独創的」と評される山崎隆之八段。AI研究をしない独自路線で戦う棋士です。
藤井棋聖も今までとは違った相手となり、どういう戦いになるか将棋ファンの間で注目されていました。
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相掛かり調で始まった第1局。山崎八段は「らしい」一手を見せるも、結果としては完敗でした。
藤井棋聖が強かった。解説不要のキレイな藤井曲線で危なげなく完勝。

【投了図以下の詰みは?】
こちらが投了図です。(藤井棋聖が8八銀と打ち込んだ局面)
棋聖戦第1局の投了図-藤井聡太棋聖vs山崎隆之八段
この8八銀を含めて詰将棋のような5手詰め。こちらを解説していきます。
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この銀打ちが急所の一手。玉の行き先としては、「6八」だと飛車に取られてしまうので逃げられない。
残るは2つしかなく、6九玉と1つ隣に逃げる一手と、打ち込まれた銀を取る同玉(8八玉)しかありません。
6九と逃げる一手は、飛車の利きで5八金と打ち込まれて簡単な詰み。
そうすると同玉(8八玉)と取るしかありません。
後は自然な流れで進めれば詰みます。
8七歩成りと玉頭を攻め、これも山崎八段は7九玉と逃げる一手。
後は7八飛車成りと玉頭を攻めて詰みです。
投了図は回避しようが無い局面で、詰将棋に出てきそうなわかりやすい攻め筋があります。

対局前、山崎八段は「最後のタイトル戦になるのでは」と全てをぶつける覚悟をしている雰囲気でした。
「これは藤井八冠も危ないのでは?」と思わせる流れを作るには第1局が大事だったので、
山崎八段にとってこの完敗は苦しいでしょう。
藤井棋聖は防衛に向けて大きな1勝を挙げました。永世棋聖に向けて前進です。

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