棋聖戦第3局は藤井棋聖が完勝で永世棋聖の称号を獲得!山崎八段を3連勝で下し、5連覇で防衛を果たしました。
【第95期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第3局】
主催:産経新聞社、日本将棋連盟
【第3局のAI評価値】(先手:山崎隆之八段、後手:藤井聡太棋聖)
挑戦者は「自由」「独創的」と評される山崎隆之八段。AI研究をしない独自路線で戦う現代では貴重なタイプの棋士。
「これが最後」と人生をかけて挑んだ山崎八段でしたが、勝利ならず。
藤井棋聖は3局とも完勝で、危なげなく勝利を収めました。そして、第3局でも驚きの一手が炸裂。
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こちらが驚いた一手。
ここで7三金(打)と打ち込んでいきます。これは思いついても、なかなか指しにくい強烈な一手。
(わかりやすい狙いとしては、5五角で王手飛車。当然、山崎八段もわかっているでしょう)
金捨てとなるので読み切っていないと指せない一手。この後、15手程で山崎八段は投了しました。
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この後は「4三と」⇒同金⇒4四銀⇒同金⇒7三龍と進みますが、山崎八段は何とか5五角を防ぎつつ粘る。
しかし、藤井棋聖は「王の早逃げ」を見せ安全地帯に入り、「負けが無い状態」に持ち込みます。
これで勝負あり。
危なげなく3連勝で防衛を果たした藤井棋聖は、5連覇で永世称号を獲得。
将来的には他のタイトルでも永世称号を得る日が来ると思いますが、最初は「永世棋聖」だった、
そう言われる日が来るでしょう。