雁木囲いとは?将棋の守り方で囲い方・読み方・意味を紹介

将棋・雁木囲い 戦型・囲い
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2023年、将棋のタイトル戦「王将戦(藤井聡太王将)」第3局で羽生善治九段が採用したことで注目された雁木。
見慣れない漢字で、将棋に不慣れな方や最近「観る将」になった方には馴染みのない言葉かもしれません。
今回の記事では、将棋の囲いである「雁木」について解説していきます。

雁木(読み方:がんぎ)
雁木の意味(鳥の雁(がん)の行列のように、斜めでぎざぎざしているもの。桟橋の船着場や土手にある階段などを指す)
雁木囲いの形・守り方(代表的な駒の配置を紹介します)
将棋の雁木囲い
他の守り方・囲いと比べて「この形が雁木」という形式的なものがなく、多少違う形で使われることが多いのも特徴です。
あくまでイメージですが、「左金と左銀の配置」が上記図の通りであれば、雁木と言っていいと思います。

【雁木の特徴】
「相居飛車」の戦いで採用されることが多い囲いです。
上記図のように、2枚銀を三段目、2枚金を二段目に配置して、上部を厚くする守り方。
矢倉に比べて手数がかからないため、早めに攻撃を仕掛けることができます。
玉の逃走ルートを確保しやすいのもメリットと言えるでしょう。
逆にデメリットとしては、飛車に入り込まれると横からの攻撃に弱い点が挙げられます。
(また、相手が居飛車で棒銀模様だった場合に、守りにくい)

だいぶ古い時代に流行した囲いですが、近年のAI研究で評価が上がってきました。
採用される機会が多いわけではないので、研究余地のある囲い・戦型と言えるでしょう。

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