相掛かりとは?将棋の戦型・戦法で形や進め方・定跡を初心者向けに解説

相掛かり戦型・囲い
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将棋の戦法・戦型・守り方・囲いの解説、今回は「相掛かり」を紹介します。
相掛かりと言えば藤井聡太五冠が得意とする戦型で、印象に残っているのは豊島九段との竜王戦。
シリーズ通して最新系の相掛かりで素晴らしい対局となり、竜王戦の第4局は名局賞に選ばれました。
最近では藤井聡太王将vs羽生善治九段で羽生九段が第2局で採用する等、角換わりと並んで人気の高い戦型・戦法です。
今回の記事では、簡単に「相掛かりの定跡の形や進め方」を紹介します。

【相掛かりとは?】
将棋の代表的な戦法の1つで、長年研究されてきた昔からある戦型・戦法です。
過去に多くのプロ棋士達が研究し独自の形を生み出していきましたが、常に最新の形が研究されており、
1局・1局毎に研究がアップデートされている現代将棋の主力戦型の1つです。

【相掛かりの形・定跡や手順/進め方】
多少順番が前後しても、相掛かりの基本的な形・進め方がこちらです。
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金
※将棋を指したことがある人なら一度は疑問に感じたことがあると思いますが、途中の7八金△3二金を省略して
2四歩と攻撃を仕掛けると、先手が不利になってしまうんです。(五手爆弾と言われています)
実際に駒を並べてみるとわかりますが、どう頑張っても先手が不利になるのが将棋の不思議なところ。
(後手は8六歩と飛車先の歩を突きます。その手に対して取らずに2三歩と打ち込めば「角を先に取れるのでは?」と思うかもしれませんが、「歩切れ(後手は3枚)」になりますし、後手の8七歩成りから角を取られて先手ボロボロに。同様に後手の8六歩の時に同歩とすると、8七歩打ちで先に角を取られてしまいます)

相掛かりの初期段階はこちらです。一般的な相掛かりの定跡なので、プロ棋士同士の棋戦でも見たことがある方が多いのではないでしょうか。
将棋・相掛かり
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相掛かりは江戸時代から指されていたそうで、現代でも「近代将棋の主力戦法・戦型の1つ」と言われています。
多くの棋戦・タイトル戦でも採用されており、常に定跡が進化しているのが相掛かり。
相掛かりには変化が多くあるため「この形が相掛かり」という限定したものではありませんが、
私がよく見かけていた形としては以下のような進め方が多く見られました。
【相掛かり・3七銀戦法/早繰り銀】
将棋・相掛かり3七銀戦法
同様に、腰掛け銀に持って行く進め方もあります。
居飛車は腰掛銀の形に進める場合が多くあり、それに対する対策として定跡になってきているのが
図のような3七銀型/早繰り銀と呼ばれる形です。
先手は3七銀と早繰り銀の形に進め、そこから後手が角道を開けるのに3四歩とした後、
銀を繰り出してから▲3五歩△同歩▲同銀と3筋から2筋辺りを攻めていくのが基本的な狙いです。
※速度重視で棒銀に進めていくのも良いでしょう。

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