横歩取りとは?将棋の戦型・戦法で形や進め方・定跡を初心者向けに解説

将棋の横歩取り戦型・囲い
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1月から行われている藤井聡太王将vs羽生善治九段で「1局は羽生九段が横歩取りを採用するのでは?」
と注目されている戦型・戦法の横歩取り。
将棋を指す方はご存じの方も多いと思いますが、「観る将」と呼ばれる観戦メインの方のために、
簡単に「横歩取りの定跡の形や進め方」を紹介します。

【横歩取りとは?】
将棋の代表的な戦法の1つで、長年研究されてきた昔からある戦型・戦法です。
過去に多くのプロ棋士達が研究し独自の形を生み出していきましたが、
最近だと羽生善治九段が後手番での横歩取りを採用して好調を維持しています。

【横歩取りの形・定跡や手順/進め方】
多少順番が前後しても、横歩取りの基本的な形・進め方がこちらです。
▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛
具体的な形はこちらです。一般的な横歩取りの定跡なので、プロ棋士同士の棋戦でも見たことがある方が多いのではないでしょうか。
将棋・横歩取り
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横歩取りは大駒を交換するような激しい急戦になる事が多く、研究が進んでいるプロ棋士同士であれば序盤での大崩れは少ないかもしれないですが、
アマチュア同士の対局では荒っぽい戦いになる事もあるかもしれません。
ちょっとしたミスで即負けに繋がるような展開もある為、じっくり指したい方には向いていない戦型・戦法かもしれません。
「攻め将棋」が好きだったり、「じっくり守るより激しい将棋が好き」という方に向いていると思います。

以下、当時や現代等の段位やタイトル等を考慮すると表現が難しいため、棋士名を敬称略で表記します。
「横歩取り」の歴史は非常に古く、江戸時代から指されていた、と言われています。
時代に合わせて進化していった戦法・戦型ですが、特に印象的なのは羽生世代でも中心的なメンバーである「羽生善治・森内俊之・佐藤康光」の3名の活躍で研究が進んだように思えます。
その後も丸山忠久(△8五飛戦法)や佐々木勇気による6八玉型(勇気流)も生まれ、現在でも研究が進められています。

最近では順位戦でA級から陥落し、不調だった羽生善治九段が後手番の横歩取りで好調を維持しており、
それが王将戦の挑戦者決定リーグを勝ち抜いた原動力と言われました。
藤井聡太五冠との王将戦ではまだ採用していない為、第5局以降で横歩取りの展開になるかどうか注目されています。

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