王位戦第2局は藤井聡太七冠が隙の無い攻め筋で完勝!佐々木七段得意の相掛かりを完封

隙の無い攻め筋で完勝&後手番ブレイク!藤井聡太王位が王位戦第2局に勝利 王位戦
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王位戦第2局は藤井王位が後手番で勝利!佐々木七段得意の先手番相掛かりに対して完勝しました。
これで王位戦は2勝0敗で藤井聡太七冠がリード。防衛に向けて、そして八冠制覇に向けても大きな一勝です。

【お~いお茶杯王位戦 第2局】
対局日程:7月13日、14日
主催:新聞三社連合、日本将棋連盟

【第2局のAI評価値・形勢判断解説】(先手:佐々木大地七段、後手:藤井聡太王位)
王位戦第2局AI評価値速報-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
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【初手からの流れ】
佐々木大地七段が先手。得意の相掛かりを採用して、七冠王者に挑みます。
藤井王位は最近、「(佐々木七段が得意とする)相掛かりの対策を考えている」と話していましたが、
その作戦通りだったのか、早い段階で角道を開ける展開に。
序盤で佐々木大地七段が長考する場面があり、まずは藤井聡太王位が主導権を握る展開に。

中盤に入り、佐々木大地七段が仕掛けます。少々強引な仕掛けに見えますが、長考後の踏み込みなので、
ある程度戦えると判断したのでしょう。
しかし、藤井王位は最善手で返し、今対局で初めて評価値に差がつき始めました。(45%/55%程度)
その前後の手順を評価値で確認していくと、少しずつ後手の藤井王位に流れが傾いていくことがわかります。
(プラスだと先手有利(佐々木七段)/マイナスだと後手有利(藤井王位)
王位戦第2局のAI評価値解説-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
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互角の状況から、少しずつ後手の藤井王位側に流れが傾いていきます。
ちょうど上記の評価値推移の途中に、封じ手が含まれています。
封じ手の局面では「後手有利」と表示されるかギリギリの状況でしたが、
2日目の封じ手後は早い段階で後手有利と表示される段階まで差がつきました。
後は評価値推移を見ていただくとわかる通り、藤井王位が一度もリードを許すことなく完勝。
初手から棋譜を確認していくと、危なげない勝ち方でした。強さが際立ちます。

この1勝は大きく、棋聖戦・王位戦のダブルタイトル戦が行われている中で、
「(2人のタイトル戦で)後手番が勝ったのは今回が初めて」です。
棋聖戦は2勝1敗、王位戦は2勝0敗で藤井王位がリードしていますが、後手番で勝ったのは
今回の藤井王位が初めてでした。

棋聖戦は次が佐々木七段の先手番となるため、恐らく相掛かりで再度挑むことになるでしょう。
藤井七冠も迎え撃つ展開になると思います。
そうなると、今回の「後手番で佐々木七段の好調を支える相掛かりに完勝できた」という事実が大きく、
お互いに棋聖戦に挑む精神状態にも影響を与える可能性があります。

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