将棋の名人戦第3局、藤井聡太六冠が「最年少名人」「七冠」を掛けて渡辺明名人に挑戦しています。
こちらの記事で、名人戦第3局のAI評価値速報・形勢判断や勝負所の解説記事を書いていきます。
【名人戦第3局】
対局日程:5月13日・14日
主催: 毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟
※藤井竜王の2勝/渡辺名人の0勝
※速報!
名人戦第3局は渡辺明名人が勝って1勝2敗!藤井竜王は疑問手があり逆転負け
※勝負を分けた一手を解説した記事です
渡辺名人が逆転勝ち!藤井竜王が負けた原因の一手を解説-名人戦第3局
※渡辺名人渾身の一手を徹底解説!
渡辺名人が起死回生の一手で藤井竜王に逆転勝ち!名人戦第3局でAI超えの好手
※第5局の評価値速報
名人戦第5局の評価値速報・形勢判断解説-藤井聡太竜王vs渡辺明名人
【第3局のAI評価値速報・形勢判断解説】(第3局は渡辺名人が先手/藤井竜王が後手)
※藤井竜王が投了。渡辺名人が勝ちました。
渡辺名人は菊水矢倉、藤井竜王は雁木模様で進みました。
※菊水矢倉は7七に銀ではなく桂馬が跳ねている形。
注目ポイントとしては、恐らく藤井竜王が自分から角道を止めたのは初めてではないでしょうか?
※千田七段の解説によると「どちらかといえば渡辺明名人が後手雁木へと誘導したように見えます。」との事。
その後、手が進んで渡辺名人はスタンダードな矢倉の形に落ち着いて、以前よく見た渡辺名人得意の矢倉になりました。
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ABEMA将棋中継で中澤女流が藤井竜王のエピソードを紹介していましたが、武勇伝トークが凄かった。
「5歳の時に藤井竜王と初めて会った。まだ幼稚園生だった子が9手詰めを解いていた。中学生もいたが、一番最初に提出していた。
私は驚いたんですが、周りは驚いていなかった」と。
5歳で9手詰めを中学生より早く解くとは・・・。12歳でプロ棋士も参加する詰将棋選手権で優勝するだけありますね。
5歳の頃から既に詰める終盤力を身に着けていたようです。
【2人の直接対決/対戦成績】
藤井六冠から見て、21戦18勝3敗。渡辺明名人から見て、21戦3勝18敗。
タイトル戦に限定すると
藤井聡太六冠:15勝
渡辺明名人:2勝
【名人戦第3局のポイント/対局開始前の情報】
(1)藤井竜王とのタイトル戦で2勝目をあげたことがなく、防衛できるかどうか、の前に
まずは1勝をつかみ取ることが最優先課題でしょう。
渡辺名人にとっては、ここで1勝できれば流れを変えられる可能性もあり、負けられない対局です。
(2)藤井竜王が勝つと最年少名人位獲得&最年少七冠達成に王手をかけることに。(ストレートで名人位奪取に王手)
5月下旬~6月上旬が過密日程なので、4連勝で名人位を奪取できずにもつれると、他のタイトル戦も含めて影響が出る可能性あり。
(3)戦型は三度角換わりを拒否か?渡辺名人は第1局・第2局とも角道を止めているため、
第3局も同様の展開を予想しています。最初の1時間に注目です。