藤井壮で行われる将棋の名人戦第5局、この記事でAI評価値速報・形勢判断解説をお伝えします。
藤井聡太竜王が勝てば「最年少名人」「最年少七冠」「竜王名人の同時保持」の記録を達成します。
渡辺明名人が勝てば3勝2敗になり、決着は第6局に持ち越されます。
【名人戦第5局】
対局日程:5月31日・6月1日(開催場所:藤井壮)
主催: 毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟
※藤井竜王の3勝/渡辺名人の1勝
※速報!
藤井聡太七冠誕生!名人戦第5局で最年少名人の記録更新と史上5人目の竜王名人に
※勝負を決めた一手
名人戦第5局で最年少名人と七冠を決めた一手-藤井竜王の勝因と渡辺名人の敗因
※名人を超えた一手
藤井聡太が名人を超えた瞬間-名人戦第5局の歴史に残る好手で最年少名人・七冠達成!
【第5局のAI評価値速報・形勢判断解説】(第5局は渡辺名人が先手/藤井竜王が後手)
94手目:渡辺名人が投了
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【初手からの流れ】
渡辺名人が角道を開けてスタート。藤井竜王はいつも通り飛車先の歩を突きます。
まだ明確な戦型といえる状況ではありませんが、角交換は無し。
あれだけ指されていた角換わりが、名人戦では一度もありません。
お互い腰掛銀の形で進んでいるようです。渡辺名人は矢倉模様(菊水矢倉)、藤井竜王は雁木模様でしょうか。
序盤の駒組の段階から、藤井竜王が終盤のような前傾姿勢で深く読んでいます。
渡辺名人の研究手と判断して、形勢を悪くさせないように集中して読んでいるようです。
午後は藤井竜王が6筋に飛車を移動し右四間飛車の形に。
双方長考があり、午後はスローな展開に。渡辺名人が1時間超えの長考の後、2筋に角が飛び出して
藤井竜王の陣をけん制します。
しかし、藤井竜王は数分の考慮で6筋から歩を突き仕掛けました。
この仕掛けが早かったのか、それとも絶妙手なのか。
AI評価値としては若干、渡辺名人の方に傾きつつある状況で封じ手を迎えました。
※封じ手の局面から将棋AI同士で戦わせた結果を紹介します。
名人戦第5局の封じ手局面をAI同士に戦わせた結果は藤井竜王と渡辺名人どちらが有利?
封じ手は9筋の歩を突く一手。攻め合いに持ち込む狙いでしょうか。
その後は自然な流れで手が進み、午前中は渡辺名人が60%/40%程度のリードを保ったまま進みます。
渡辺名人の攻撃が藤井竜王の玉頭を攻めているため、少しでも間違えると一気に先手勝利となりそうな展開です。
2日目の午後、渡辺名人がリードする展開が続いていましたが、藤井竜王が勝負手を放ち攻め合いに出て一気に互角へ。
その後、渡辺名人に疑問手が出て逆転しました。藤井竜王が優勢です。
【2人の直接対決/対戦成績】
藤井六冠から見て、23戦19勝4敗。渡辺明名人から見て、23戦4勝19敗。
タイトル戦に限定すると
藤井聡太六冠:16勝
渡辺明名人:3勝
【名人戦第5局のポイント/対局開始前の情報】
(1)渡辺名人は藤井竜王とのタイトル戦で2勝目をあげたことがなく、第5局に勝てると
「藤井聡太竜王とのタイトル戦で初の2勝目」。
(2)藤井竜王が勝つと最年少名人位獲得&最年少七冠達成。
(3)藤井竜王が勝つと史上5人目となる竜王名人の2タイトルを同時保持した棋士となる。
(4)藤井聡太竜王の最大の懸念は過密日程。叡王戦は終了しましたが、28日二度の千日手で1日3局の大熱戦となった対局を終えたばかり。
翌日のイベントや移動日m名人戦の前夜祭等を考えると実質休みなしでの名人戦第5局になります。
※6月上旬に棋聖戦も始まります。(第1局がベトナム開催)