今回は将棋の谷川浩司十七世名人について、記事を書かせていただきます。
多くのプロ棋士がいる中で、私が最も尊敬する棋士が谷川浩司先生。
将棋を始めた頃、名人として活躍されていて「光速の寄せ」は憧れでした。
「次の一手」「詰将棋」など、谷川浩司先生の様々な書籍で将棋を学び、強くなることができました。
強さだけではなく、所作・立居振舞い等も含めて将棋を始めた当時から現在でも「最も尊敬する棋士」です。
※ゲームとして発売されていた「谷川浩司の将棋指南」シリーズで将棋を覚えました。
※アマ四段の免状を申請したキッカケは「谷川浩司十七世名人の署名を入れられる」と知ったことでした。
免状の申請は条件を満たすという前提がありますし、高額のため躊躇します。
しかし、長年将棋を学んできた記念や将棋界への還元という意味合いもあり申請。
(谷川浩司先生や藤井聡太竜王の署名入り免状が欲しかった、というのが高額な免状を申請した理由の1つですが、
楽しませていただいている将棋界への募金の意味もこめて免状を申請しました)
まだ現時点では確定していませんが、藤井聡太竜王が名人タイトルに挑戦した場合、
「最年少名人記録」が注目されると思います。
谷川先生の凄さを語る上でよく出てくる記録の1つが、最短記録・最年少名人の記録です。
※最年少名人記録:21歳2か月
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【谷川浩司十七世名人の成績・記録】
タイトル獲得:通算27期(歴代5位)※同時タイトル在位は四冠が最多
竜王:4期
名人:5期(永世名人/十七世名人)※永世名人資格は通算5期
王位:6期
王座:1期
棋王:3期
王将:4期
棋聖:4期
※他、全日本プロトーナメント(朝日将棋オープン選手権の前身)で7回優勝等の一般棋戦でも多数の優勝記録があります。
※2014年11月、紫綬褒章を受章
【棋風】
代表的なのは「光速の寄せ」「光速流」というキャッチフレーズが付いた終盤力。
他の棋士が思いつきにくい段階から一気に相手玉を仕留めることから、「光速の寄せ」と呼ばれました。
※森内俊之九段は谷川浩司先生のことを「終盤にスピード感覚を将棋に持ち込んだ元祖とも言える存在であり、寄せの概念を変えた」と評しています。
※過去の棋譜を現代の最新AI将棋ソフトで解析しても、非常に評価の高い手を指しており驚きます。
有名なタイトル戦での「角成らず」で打ち歩詰めを防ぎ寄せきった一手は、現代のAIでも詰みを解読できなかった驚きの終盤力。
【得意な戦型】
振り飛車も指す事がありますが、基本的には居飛車党のイメージがあります。
私の中で一番印象に残っているのは「先手番の角換わり腰掛銀」でした。
私がこの戦型を好んでいるのは、谷川浩司十七世名人の影響が強いです。
【弟子】
都成竜馬七段(となり りゅうま)
※長年弟子を取らない方針だった谷川浩司先生が一人だけ弟子にした方。
やはり尊敬する棋士のお弟子さんとなると、応援したくなります。
【藤井聡太竜王と谷川浩司十七世名人の似ているところ】
最年少名人の記録保持者/最短記録を更新する者として、今年の3月・4月に注目されるであろう2人。
藤井聡太竜王は「子供のころに『光速の寄せ』に憧れていた」と話していますし、
谷川浩司十七世名人も藤井聡太竜王に関連する書籍を出しています。
谷川浩司先生は「光速の寄せ」に代表されるような、中盤・終盤力が魅力。
他の棋士の方にはない、「今まで見た事がなかったような指して・仕留め方」を見て感動していました。
藤井聡太竜王も「神の一手」「AI超え」と称されるような驚きの一手を見せてくれます。
近年はネット中継が主流になり、リアルタイムでその感動を味わうことができるようになりました。
藤井竜王の一手に対する感動は、永世名人である谷川浩司先生に対して感じたものと似ています。
共通するのは、「今までの将棋に見られなかったような、新しい一手(驚きと感動)を見せてくれる」
という点。
2人とも、将棋の新しい可能性、面白さを感じさせてくれました。