藤井聡太叡王が初のシリーズ連敗。伊藤匠七段がタイトル奪取に王手。そして、先にカド番に追い込まれるのは初めて。
ついに歴史が動く時が来たのでしょうか。
（一度、豊島将之九段との叡王戦でフルセットにいったが、その時は先に挑戦者だった藤井聡太二冠が王手をかけていた）
主催： 不二家、日本将棋連盟
協賛： レオス・キャピタルワークス、株式会社SBI証券（特別協賛）
持ち時間：叡王戦は他のタイトル戦と比べて持ち時間が短く、チェスクロック式。（使い切ると一手60秒未満）
【第9期叡王戦第3局】（先手）藤井聡太叡王vs（後手）伊藤匠七段
【AI評価値・形勢判断解説】
先手は藤井叡王。戦型は角換わりで進行します。
第3局は前局と違い、同じ角換わりでもテンポよく進んでいきました。
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中盤・終盤の入り口ぐらいまでは互角から「やや藤井叡王」がリード、ぐらいの差で進みます。
しかし、この局面で一気に評価値が逆転することに
藤井叡王が8七銀打と指した局面。ここで一気に評価値が下がります。
ここから6八歩成りで金を剥がしにいって、玉頭から攻める手があるので藤井叡王側が危険になります。
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ここは7九桂打と玉頭を守る一手が最善手だったようです。
藤井叡王としては悔やまれる一手となってしまいました。
ただ、諦めない藤井叡王は「最善手以外は逆転」の恐ろしい手を連発し、伊藤匠七段を楽に勝たせません。
数々の逆転劇を生んできた藤井八冠の罠。しかし、伊藤匠七段はその罠を掻い潜り、2勝目。先に王手をかけました。
これで藤井八冠は失冠のピンチ。しかも、次は伊藤匠七段の先手です。
第4局は少し間が空いて、5月31日に行われます。
