藤井聡太名人の棒銀炸裂!名人戦第3局の戦型を解説します

藤井聡太名人の棒銀炸裂!名人戦第3局の戦型を解説します名人戦
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名人戦第3局は藤井名人の快勝!第1局・第2局は豊島九段が優勢⇒藤井名人の逆転勝ちという展開でしたが、
第3局は1日目から藤井名人がリードを奪う展開で、2日目もそのまま押し切ってキレイな藤井曲線となりました。

主催: 毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟
持ち時間:9時間
【第82期・名人戦第3局】(先手)藤井聡太名人vs(後手)豊島将之九段
【AI評価値・形勢判断解説】
名人戦第3局AI評価値-藤井聡太名人vs豊島将之九段
藤井名人は角換わり模様の立ち上がり。豊島九段は角換わりを拒否する形で雁木模様に構えます。
そして、序盤から珍しい展開に。藤井名人は幼少の頃に得意としていたという棒銀戦法に切り替えます。
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こちらが棒銀の局面。ここまでわかりやすい棒銀の形も珍しいのではないでしょうか。
名人戦第3局の戦型は棒銀-藤井聡太名人vs豊島将之九段
豊島九段も棒銀の速攻に対して防御態勢を整えますが、序盤・中盤からリードされる苦しい展開に。
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ここまでキレイに棒銀が決まるのは、タイトル戦では珍しい。初心者が最初に覚えると言われる棒銀戦法。
飛車を軸に銀を繰り出し真っすぐ攻めていく形から、棒銀と呼ばれますが特徴は何といっても「攻めの速度」です。
特に上記局面のように相手側が1筋の端歩を突いてない場合、銀を1五の地点に繰り出せるので、
破壊力と速度が抜群。タイトル戦に挑戦者として出てくる一流棋士だとしても、少しの対応ミスで
一気にリードを奪われてしまいます。
藤井名人が採用したことで注目されるであろう棒銀戦法。
「現代では指されなくなった戦型・戦法」が注目されているのは、オールドファンには嬉しい状況かもしれませんね。
これで藤井聡太名人が3連勝で防衛に王手。豊島将之九段は一矢報いることができるかどうか。
第4局は5月18日(土)、19日(日)に行われます。

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