藤井聡太竜王が最短で八冠制覇を達成すると仮定した場合、今年(2023年)の秋になります。
最後の1つになる可能性が高い王座戦に関しては、これから挑戦者決定トーナメントが開始されるところで、
71期王座戦の挑戦者決定トーナメントで初戦に戦う相手は中川大輔八段に決まりました。
対局予定日は5月10日です。
一発勝負のトーナメントとなり、非常に挑戦権獲得が難しいタイトルとなります。
※速報
王座戦T1回戦で勝負を決めた藤井竜王の好手を解説-中川八段に快勝で八冠に前進
八つあるタイトルのうち、現在六つを獲得しており、残り2つは「名人(渡辺明名人)」「王座(永瀬拓矢王座)」の2つ。
名人戦は現在挑戦中で2勝0敗と勝ち越しており、順調。
もう1つの王座戦の挑戦者決定トーナメントが、来週から始まります。
71期:王座戦挑戦者決定トーナメント
藤井聡太竜王vs中川大輔八段
開催日/対局予定:5月10日
主催: 日本経済新聞社、日本将棋連盟
協賛: 東海東京証券(特別協賛)
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【中川大輔八段と藤井聡太竜王の対戦成績】
藤井聡太竜王の2勝0敗(先手/後手で1勝ずつしています)
戦型:相居飛車が多く、先手番の時は相掛かり/角換わり/横歩取り。
後手番の時は矢倉/角換わり/相掛かり/横歩取りが多い。
【中川大輔八段プロフィール】
生年月日:1968年7月13日(現54歳)
順位戦:B級2組
直近10局の成績:6勝4敗
藤井聡太竜王が最も相性の悪いタイトルが王座戦ではないでしょうか。
初戦で負けることも複数回あり、八冠制覇に向けた鬼門と言えます。
挑戦権獲得には4連勝が必要で、全て1発勝負のトーナメント方式。
挑戦権獲得が非常に難しいタイトルです。
※中川八段との対局に勝った場合、次は「C級1組の村田顕弘六段」vs「B級2組の木村一基九段」で勝った相手と
戦うことになります。
八冠制覇に向けた最後のタイトルになる可能性が高い王座戦ですが、その前に叡王戦→棋聖戦→王位戦を
全て防衛する必要があります。
各々「現在最も調子が良いと思われる棋士が挑戦してくる」ので、今までタイトル戦を落としたことがない
藤井聡太竜王でも簡単に防衛する事は難しい。
ただ、八冠制覇に向けて近づいているのは確かで、最後の難関と言える王座戦については
トーナメント初戦から注目を集めることは間違いないでしょう。
※決勝戦の解説:勝負の決め手となった局面を解説した記事です。
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