王将戦第5局のAI評価値速報・形勢判断を解説-藤井聡太王将vs羽生善治九段

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王将戦第5局のAI評価値速報
【ALSOK杯王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟
先手:藤井聡太王将、後手:羽生善治九段
※第6局の評価値速報はこちら
王将戦第6局のAI評価値速報・形勢判断解説-藤井聡太王将の防衛か?羽生九段が通算100期に逆王手?

※封じ手後の評価値速報は以下の記事で紹介しています。
王将戦第5局封じ手後のAI評価値速報・形勢判断-藤井聡太王将vs羽生善治九段

【王将戦第5局のAI評価値速報】(プラスなら先手優勢/マイナスなら後手優勢)
47手目:+318(先手有利)/封じ手の局面
羽生九段2時間超えの長考で2筋に歩成り。ここで評価値が互角に戻りました。
完全に2人の世界。2人には何が見えているのか、今から感想戦が楽しみな激戦です。
王将戦第5局のAI評価値・形勢判断-藤井聡太vs羽生善治
藤井聡太王将の初手「お茶」から開始。いつも通り飛車先の歩を突きました。羽生九段は角道を開けて第5局がスタートしました。
戦型は横歩取りで確定しました。羽生九段が復活するキッカケとなったと言っていい後手番の横歩取りの展開に。
藤井王将はいつも通り受けて立つ展開です。
以下、初手からの流れを記載していきます。
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【初手から封じ手までの流れ】
戦型は横歩取りで確定。開始1時間の時点で評価値は+88と互角。(誤差範囲です)
羽生九段の研究の一手と思われる注目の手があり、藤井王将が長考に入る可能性がありそうです。
序盤から大駒交換があり、手駒に飛車角両方がある状態に。
羽生九段が交換した飛車・角を積極的に打ち込んでいきます。
対する藤井王将は手堅くじっと耐えている印象。
初日の午前中としてはあまり進んでおらず、スローペースな立ち上がりです。

局面としては序盤から激しい状態が続いており、一手間違えると一気に形勢が傾く危険な展開に。
恐らく羽生九段は研究範囲内なのでしょう。
先週末は棋王戦第2局、一昨日に朝日杯で2連戦したばかりの藤井王将はハードスケジュールによる準備不足が懸念されており、
そこに得意の「後手番横歩取り」をぶつけてきました。
藤井王将はいつも通り相手の得意な形を受けて立ちます。
お昼休憩前から藤井王将が長考に入っており、ここまでは完全に互角。
AI評価値としてもプラス/マイナスを行ったり来たりする誤差範囲レベルで、実質差はないと見て良いでしょう。

お昼までの状況は藤井王将がやや有利な状況になっていましたが、
お昼休憩を挟んだ長考の一手で評価値が逆転。
しかし、羽生九段は予想外の一手だったのか、長考に入りました。
自然な手を指せば「後手有利」がハッキリしそうな展開ですが、それが故に「何か読み抜けがあるのでは?」
と疑心暗鬼になっているのかもしれませんね。
2時間超えの長考の一手が水匠だと疑問手まではいかないものの、評価値を下げる一手に。
その後、2筋への飛車打ちが疑問手だったか、評価値では互角からやや先手が指しやすいと判定される状況に。
数手前の藤井王将4筋に桂馬が跳ねた手が「AIとしては疑問手」でしたが、羽生九段を迷わせた一手になったのかもしれませんね。
完全に2人の世界。

【藤井聡太王将と羽生善治九段の全対戦成績】
ここまでは12局対戦があり、藤井聡太五冠の9勝3敗。
3敗のうち2敗が今回の王将戦という事から考えると、いかに羽生善治九段が好調を維持しているかわかります。
仮に第5局で羽生九段が勝てば、「ほぼ無敵の藤井五冠の先手番をブレイク」&「タイトル奪取が近づき、通算100期が目前に」
という状況になります。
逆に藤井王将が勝てば3勝2敗として防衛に王手となります。第6局は羽生九段の先手ですが、
つい先日の棋王戦第2局(vs渡辺明棋王)で「後手番での連敗を止めたばかり」なので、
フルセットまで行かずに終わるかもしれません。
どちらにせよ、第5局を制した方がタイトル防衛/奪取に王手をかけることになるため、
重要度の高い1局となります。

【戦型はどうなるか?】
藤井聡太五冠が先手の場合、現在であればほぼ「角換わり」(または相掛かり)を選択するでしょうから、
それに対して羽生善治九段がどう対応するか、という点に注目が集まります。
(今回の王将戦でも「飛車を振るのか?雁木か?」とツイッターでトレンドワードに入った事がありました)
王将戦は第4局まで終わっていますが、ここまで羽生善治九段は藤井聡太五冠に対して、
「後手番の時は角換わり同士のガチンコ勝負を避ける」ようにしています。
第1局は一手損角換わり。第3局は雁木。
そう考えると、第5局も「藤井五冠は角換わり模様でスタート」するが、羽生九段は他の戦型で迎え撃つかもしれませんね。
ただ、先日の棋王戦第2局で、渡辺明棋王が先手/藤井聡太竜王が後手番の対局で、渡辺棋王が仕掛けた角換わりを跳ね返し、
後手番で勝利しました。
(典型的な角換わりのガチンコ勝負)
その手順は当然参考にしてくるでしょうし、変化も研究してくるでしょう。

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