王将戦第6局のAI評価値速報・形勢判断解説-藤井聡太王将の防衛か?羽生九段が通算100期に逆王手?

将棋ニュース速報_タイトル戦 王将戦
【広告】

こちらの記事では王将戦第6局のAI評価値速報をお届けします。(3月11日、12日開催)
【ALSOK杯王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟
先手:羽生善治九段、後手:藤井聡太王将

【王将戦第6局のAI評価値速報】(プラスなら先手優勢/マイナスなら後手優勢)
88手目:羽生九段が投了しました。藤井聡太王将、タイトル防衛です。
※勝負所をまとめた解説記事です。
王将戦は藤井聡太王将がタイトル防衛!羽生善治九段は通算100期ならず
王将戦第6局AI評価値・形勢判断速報-藤井聡太vs羽生善治
藤井王将から前例を外す展開に進みました。研究範囲内、という様子が伺えます。
昼食休憩前後に双方1時間以上の長考合戦になりましたが、互角の状況から一歩藤井王将が抜け出しました。
急戦で一手一手の影響が大きくなる局面が続いています。
羽生九段の封じ手は攻め合う姿勢を見せる3筋への銀打ちでした。
羽生九段が勝負手を放つも、藤井王将は冷静に対処。差が広がってきました。
【広告】



【初手からの流れ】
羽生九段の先手で開始。お互い飛車先の歩を突き、居飛車模様でスタート。
注目された戦型選択は「角換わり」でした。いくつか分岐がありますが、羽生九段は「早繰り銀」を選択。
定跡範囲内で進行中です。どこで定跡から外れるか注目。
(比較的先手が勝ちやすい戦型なので、そのまま進むかもしれませんね。
後手番でのブレイクを狙う藤井王将が定跡を外してくるでしょうか)

途中まで「先手、永瀬王座vs後手、羽生九段」の前例で進み、羽生九段が先手の永瀬王座側をもっている状態。
(この対局では先手の永瀬王座が勝利)
対して後手番の藤井王将は堂々と受けて立っています。先手勝利の前例を覆す秘策があるのでしょうか。
その後、藤井王将から前例を外す展開に進みました。研究範囲内、という様子が伺えます。
昼食休憩前後に双方1時間以上の長考合戦になりましたが、まだ互角が続いています。
評価値としては互角ですが藤井王将の4筋の銀活用が効果的で、「やや指しやすい」展開でしょうか。

その後、羽生九段の方にAI評価値で「やや疑問手」判定される一手があり、41%/59%程度と初めて差が開きました。
先程の4筋に上がった銀の一手が中央を抑えており、大きかったように感じます。
羽生九段は苦しいと判断したのか、守りの一手が続き評価値は更に藤井王将側へ傾きます。
封じ手の時点では30%/70%程度(水匠だと―415)と、後手有利の判定となりました。
※封じ手前の藤井王将の一手(3筋に桂馬が跳ねた一手)が後々効いてきそうな雰囲気があります。
私としては「勝敗を決める一手」ではないかと感じました。

羽生九段の封じ手は攻め合う姿勢を見せた3筋への銀打ち。
対する藤井王将は慌てず守りを固める一手。
驚いたのは藤井王将が8筋の飛車を浮かせた一手。
AI最善手として表示されていたのですが、人間の感覚だと指しにくい一手のように見えます。
私の想像を超える一手で驚きました。
(他にも候補手が色々あった中で、その一手を選べた、という事は相当先まで読めているのでしょう)

※以下、対局開始前に書いた内容です。
【藤井聡太王将と羽生善治九段の全対戦成績】
ここまでは13局対戦があり、藤井聡太五冠の10勝3敗。
3敗のうち2敗が今回の王将戦という事から考えると、いかに羽生善治九段が好調を維持しているかわかります。
仮に第6局で羽生九段が勝てば、「タイトル通算100期に向けて逆王手」という状況になります。
(最終局になれば先手/後手を決めるのは振り駒になります)

【第6局の戦型はどうなるか?】
藤井聡太五冠が先手の場合、現在であればほぼ「角換わり」(または相掛かり)を選択しますが、
それに対して羽生善治九段は様々な戦型を取り入れています。
王将戦の今シリーズでも、一手損角換わり/雁木/角換わり/相掛かり/横歩取りと使い分けており、
最後の対局になるかもしれない第6局では、最も自信のある戦型で挑むでしょう。
(ここまでの王将戦でも「飛車を振るのか?雁木か?」とツイッターでトレンドワードに入った事がありました)

ただ、先日の棋王戦第3局で、渡辺明棋王が藤井聡太竜王の先手番角換わりを破っています。
角換わりの調子が悪いのでは?と思えば角換わりでいくかもしれませんし、
先手番での勝利実績がある相掛かりを選択するかもしれません。
過去の戦型データを見ると横歩取りや矢倉の可能性もありそうです。
【広告】Amazonで将棋の商品(本やゲーム)を探す

タイトルとURLをコピーしました