王将戦第6局封じ手までの形勢判断速報・評価値では藤井聡太王将が優勢に!初防衛に一歩前進?

将棋ニュース速報_タイトル戦 王将戦
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こちらの記事では王将戦第6局「封じ手まで」の局面を分析し、形勢判断速報やAI評価値の解説をお届けします。
【ALSOK杯王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟
先手:羽生善治九段、後手:藤井聡太王将

※羽生九段が投了。4勝2敗で藤井王将がタイトルを防衛しました。
勝負所をまとめた解説記事です。
王将戦は藤井聡太王将がタイトル防衛!羽生善治九段は通算100期ならず

※2日目、最新の評価値速報はこちら
王将戦第6局のAI評価値速報・形勢判断解説-藤井聡太王将の防衛か?羽生九段が通算100期に逆王手?

【王将戦第6局・封じ手までのAI評価値速報】(プラスなら先手優勢/マイナスなら後手優勢)
58手目:-433(後手有利)30%/70%前後
王将戦第6局AI評価値・形勢判断速報-藤井聡太vs羽生善治
羽生九段が先手。注目された戦型は角換わりでした。先日の腰掛け銀ではなく、今回は早繰り銀を選択。
序盤から激しい攻め合いになり、お昼を過ぎるまでは全くの互角で推移していました。
形勢が傾き始めたのは50手を過ぎた辺りから。
藤井王将の遠見の角筋を防ぐために、羽生九段が金を上がった一手がよくなかったのか、
評価値で初めて差が付く展開に。
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【形勢判断は?】
後手の藤井聡太王将が指しやすい、と感じる局面になっています。
ここまで5局は全て先手番が勝っていますが、初めて後手番でのブレイクとなりそうな展開。
藤井王将が勝てば王将タイトルを初防衛する事になり、羽生九段はタイトル通算100期を逃します。

仮に防衛となれば五冠を維持する事になり、棋王戦(2勝1敗)で六冠。
名人戦(挑戦者に決定)で七冠が見えてくることになります。
まだ極端に大きな差ではなく、羽生九段も十分に逆転できる範囲ではありますが、
封じ手までの局面では藤井王将優勢、と言えるでしょう。

評価値を下げたのは「(恐らく羽生九段は苦しい展開と考えて)守りの一手が続き評価値は更に藤井王将側へ傾きます。
封じ手の時点では30%/70%程度(水匠だと―415)と、後手有利の判定となりました。
※封じ手前の藤井王将の一手(3筋に桂馬が跳ねた一手)が後々効いてきそうな雰囲気があります。

【試しに封じ手の局面からAIvsAI、人間(筆者)vs人間(筆者)を実施したところ・・・】
AI(水匠)vsAI(水匠)
王将戦第6局の封じ手後を予想
同じ棋力同士で戦うので差が広がる一方でした・・・。後手が完勝。(藤井曲線のようでした)
人間vs人間も棋力は同じなので後手が勝ったのですが、ミスがある分、途中仕留めしきれずに長引いてしまいました。
※筆者:アマ四段
慎重に指していれば粘れる筋もありそうなので、羽生九段としては我慢に徹して逆襲を狙う展開になるかもしれませんね。
同様に、藤井王将も「一気に攻め落とせる」わけではないので、どこかで停滞する局面があるでしょう。
そこで焦らずに差を維持できるかどうか。明日の午前中で流れが決まりそうです。

【初手からの流れ】
羽生九段の先手で開始。お互い飛車先の歩を突き、居飛車模様でスタート。
注目された戦型選択は「角換わり」でした。いくつか分岐がありますが、羽生九段は「早繰り銀」を選択。
定跡範囲内で進行中です。どこで定跡から外れるか注目。
(比較的先手が勝ちやすい戦型なので、そのまま進むかもしれませんね。
後手番でのブレイクを狙う藤井王将が定跡を外してくるでしょうか)

途中まで「先手、永瀬王座vs後手、羽生九段」の前例で進み、羽生九段が先手の永瀬王座側をもっている状態。
(この対局では先手の永瀬王座が勝利)
対して後手番の藤井王将は堂々と受けて立っています。先手勝利の前例を覆す秘策があるのでしょうか。
その後、藤井王将から前例を外す展開に進みました。研究範囲内、という様子が伺えます。
昼食休憩前後に双方1時間以上の長考合戦になりましたが、まだ互角が続いています。
評価値としては互角ですが藤井王将の4筋の銀活用が効果的で、「やや指しやすい」展開でしょうか。

その後、羽生九段の方にAI評価値で「やや疑問手」判定される一手があり、41%/59%程度と初めて差が開きました。
先程の4筋に上がった銀の一手が中央を抑えており、大きかったように感じます。

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