名人戦第4局の封じ手局面はどちらが有利?AI同士に戦わせた結果は藤井竜王が有利

名人戦 第4局の封じ手局面はどちらが有利? AI同士に戦わせた結果を紹介 名人戦
【広告】

将棋の名人戦第4局、封じ手までの評価値解説、封じ手後はどちらが有利なのかAI同士で戦わせた結果を紹介します。
藤井聡太竜王が勝てば3勝1敗で「最年少名人」「最年少七冠」に王手をかけます。
渡辺明名人が勝てば2勝2敗のタイに持ち込みます。

【名人戦第4局】
対局日程:5月21日・22日
主催: 毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟
※藤井竜王の2勝/渡辺名人の1勝

【第4局のAI評価値速報・形勢判断解説】(第4局は藤井竜王が先手/渡辺名人が後手)
評価値:38手目+197(56%/44%:互角)
名人戦第4局AI評価値速報-藤井聡太竜王vs渡辺明名人
藤井竜王はいつも通り、初手お茶から飛車先の歩を突いてスタート。渡辺名人は角道を開けました。
4局連続で角道を止める展開になり、雁木模様に。
藤井竜王が3筋から攻撃開始。渡辺名人は9筋の歩を突き捨て反攻。
午前中から藤井竜王が長考を繰り返し持ち時間の差がだいぶ開きましたが、
午後は渡辺名人も長考を繰り返し、残り時間の差は封じ手局面で約30分です。
【広告】



【どちらが有利なのか?】
封じ手の局面では評価値は互角範囲内。(やや藤井竜王が有利)
AI同士に戦わせると僅かな差がそのまま結果に繋がってしまう場合が多いため、
考慮時間を短くして多少の判断ミスが入るように設定。
10回連続で対局させてみました。
その結果は・・・
【AI将棋ソフト同士で封じ手局面から戦わせた結果】
名人戦第4局の封じ手局面はどちらが有利?
AI同士に戦わせた結果を紹介
先手8勝(藤井竜王):後手2勝(渡辺名人)
どちらが勝つ場合も、しばらく互角で推移した後に一気に先手/後手に傾いていく評価値グラフとなりました。
一例を紹介すると以下のようなグラフになっています。
名人戦第4局の封じ手局面はどちらが有利?
AI同士に戦わせた結果を紹介
ただ、封じ手が7筋に桂馬が跳ねるか、打たれた歩を角で取るかで、大きく評価値に差が出ます。
最善手は7筋に桂馬が跳ねる手ですが、封じ手でこの手を指せればAI評価値としては藤井竜王が若干有利、という展開になりそうです。
私の形勢判断としては、先手の方が指しやすく見えます。
後手の攻めは受けられそうですし、先手側は攻めてが色々残っているので攻めの期待値がある。
封じ手次第ではありますが、藤井聡太竜王にやや分があるように見えます。

尚、封じ手次第でどれだけ差があるのか紹介します。
名人戦第4局の封じ手で評価値はどのぐらい変わる?
最善手は7筋へ桂馬が跳ねる手。私もこの手が良いと考えています。
リードを維持して、ある程度良い状態で2日目をスタートできます。
渡辺名人としても有力視しているのではないでしょうか。
次善手は打ち込まれた歩を角で取る手。
この一手だとリードがほぼなくなり、互角の状況になります。
他、9筋の香車を取ったり、2筋から攻めて行く手もありますが、評価値としては逆転します。
藤井竜王は封じ手前に1時間以上の長考をしてから封じました。
私としては桂馬が跳ねて逃げる手の一択だと思います。
次善手だと角が自陣深くに入ってしまい、8筋・9筋に出て攻めに使う機会が無くなります。
この展開だとジリ貧でしょう。
そう考えると、封じ手が7筋に桂馬が跳ねる一手ではなかった場合、藤井竜王が厳しい展開になりそうです。

※勝負を決めた一手の解説記事
名人戦第4局で藤井竜王がAI超えの一手!渡辺名人を早い投了に追い込む強烈な一手

※渡辺名人の敗因と藤井竜王の勝因
名人戦第4局は好手連発の名局!渡辺名人の敗因と藤井竜王の勝因は封じ手にあり

タイトルとURLをコピーしました