名人戦第3局封じ手までの評価値速報-藤井聡太竜王が若干リードか?

名人戦第3局の封じ手までの評価値解説-藤井聡太竜王vs渡辺明名人名人戦
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将棋の名人戦第3局、渡辺明名人が封じ手となりました。
AI評価値は互角ですが、若干藤井竜王が指しやすいように見えます。
今回の記事では、封じ手までの評価値を解説。封じ手後のAI同士の対局結果も紹介します。

【名人戦第3局】
対局日程:5月13日・14日
主催: 毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟
※藤井竜王の2勝/渡辺名人の0勝

※速報!
名人戦第3局は渡辺明名人が勝って1勝2敗!藤井竜王は疑問手があり逆転負け
※勝負を分けた一手を解説した記事です
渡辺名人が逆転勝ち!藤井竜王が負けた原因の一手を解説-名人戦第3局

【第3局のAI評価値速報・形勢判断解説】(第3局は渡辺名人が先手/藤井竜王が後手)
封じ手の時点で-85(49%/51%)※互角
名人戦第3局封じ手のAI評価値速報-藤井聡太竜王vs渡辺明名人
ABEMA将棋中継だと49%/51%でしたが、筆者の活用する複数のAI将棋ソフトだと2~3%差でした。
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初手からの序盤は戦型選択に注目が集まりました。
第1局・第2局と渡辺名人が角道を止めて角換わりを拒否した事から、第3局ではどうなるか?
と注目を集めましたが・・・渡辺名人が先手有利と言われる角換わりを提示。
しかし、藤井竜王が角道を止める進行に。
恐らく藤井竜王が自分から角道を止めたのは初めてではないでしょうか?
※ツイッターで千田七段が解説していたのですが
「どちらかといえば渡辺明名人が後手雁木へと誘導したように見えます。」との事。

渡辺名人は菊水矢倉の陣形に向かっているように見えましたが、手が進んでスタンダードな矢倉の形に落ち着きました。
以前よく見た渡辺名人得意の矢倉に。
藤井竜王は雁木の構えで陣形を整えます。

双方、夕方の時点で駒のぶつかり合いがない状態。
封じ手近くでようやく初めて駒がぶつかり合うスローな展開で、慎重に駒組を進める対局となっています。
夕方、渡辺名人が矢倉に入城(8筋に玉を囲う)した一手でAI評価値が初めてマイナスに振れます。
一見、特に問題が無いように見える手でマイナスと言っても僅かなんですが、
仮に藤井竜王が勝った場合、この一手が「仕掛ける隙を与えてしまった」という話になるかもしれません。
※封じ手からAI同士に戦わせた結果を紹介します。
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封じ手の局免からAI同士で考慮時間を短く設定し、10回対局させてみました。
結果がこちらです。
名人戦第3局封じ手後の予想-藤井聡太竜王vs渡辺明名人
まさかの藤井聡太竜王の10勝、渡辺明名人の0勝。
封じ手の局面では僅差だったのですが、その僅かな差がこの結果に繋がったようです。
(AI同士の場合、差が付くと逆転する事が少ない為、僅かな差でもこのような極端な結果になりやすい)

試しに考慮時間を伸ばして1局対局させてみましたが、同様に後手番の藤井竜王側が勝ちました。
封じ手近くで渡辺名人が矢倉に入玉した手で評価値を下げていたので、AIとしては藤井竜王やや良し、
と判断しているのでしょう。

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