菅井竜也八段vs永瀬拓矢王座の叡王戦挑戦者決定戦を制したのは菅井八段。
藤井聡太叡王への挑戦権を獲得しました。
藤井聡太六冠は名人戦と並行しての叡王戦。ハードスケジュールが心配ですが、
王将戦(防衛)/棋王戦(タイトル奪取)とダブルタイトル戦を両方制している事から、
スケジュールの面では何とかなるのではないでしょうか。
(他の棋戦も一区切りしていますし)
菅井八段の直近の成績が連敗している事もあり、本調子ではないかもしれませんね。
叡王戦の挑戦者決定戦で勝った後、王座戦の予選で藤井竜王の師匠である杉本昌隆八段に負けています。
その後に竜王戦第2組で佐藤康光九段(連盟会長)に負けています。
将棋ファンの間で注目されたのは藤井六冠の師匠である杉本八段が勝ったこと。
「弟子の前に、俺が」と菅井達也八段の前に立ちはだかりました。
※叡王戦第2局の評価値速報はこちら(対局当日、更新します)
叡王戦第2局の評価値速報・形勢判断解説-藤井聡太vs菅井竜也
※叡王戦第1局の評価値速報はこちら
⇒叡王戦第1局の評価値・形勢判断速報-藤井聡太叡王vs菅井竜也八段
以下、藤井聡太叡王と菅井達也八段の対戦成績や、注目ポイントを紹介していきます。
【広告】
【藤井聡太叡王との対戦成績】
8局あり、藤井聡太叡王の5勝3敗。直近(昨年8月)のA級順位戦では菅井八段が勝っている。
藤井聡太六冠に対して、極端な苦手意識はないのではないでしょうか。
【注目ポイント】
藤井聡太叡王にとって、タイトル戦の舞台で初めて振り飛車党の挑戦を受けます。
今まではタイトル戦での振り飛車対戦経験が無かったため、対局経験の少なさから
今までのタイトル戦以上に苦戦する可能性もあります。
※対する菅井八段は、ほとんど「振り飛車vs居飛車」の状況で戦っているため、経験値がだいぶ違う。
逆に菅井八段から見て「タイトル戦での藤井聡太」を体験するのは初めてです。
一般棋戦や順位戦とは一味違う藤井聡太六冠を体感することになるかもしれませんね。
データを考慮すると、藤井聡太叡王の防衛ではないかと予想しますが、
昨年のようにストレート勝ちできるかどうか。
菅井八段が振り飛車党の代表としてどこまで戦えるか注目です。
【藤井聡太叡王】
今年度成績:53勝11敗 勝率:0.828
通算成績:318勝63敗 勝率:0.835
直近10局の成績:8勝2敗
タイトル戦や一般棋戦の優勝を決める対局が続きました。
重要な対局ばかり続いていましたが、それでこの成績は凄いの一言。
好調を維持しています。
【菅井竜也八段】
今年度成績:25勝15敗(0.625)
通算成績:387勝185敗 勝率:0.6765
直近10局の成績:5勝5敗
※直近10局の対戦成績
(負け)佐藤康光 九段 竜王戦2組
(負け)杉本昌隆 八段 王座戦 二次予選
(勝ち)永瀬拓矢 王座 叡王戦 挑決
(勝ち)本田奎 五段 叡王戦 本戦
(負け)広瀬章人 八段 順位戦A級
(負け)八代弥 七段 NHK杯
(勝ち)佐藤天彦 九段 叡王戦 本戦
(負け)佐藤天彦 九段 順位戦A級
(勝ち)佐藤和俊 七段 竜王戦2組
(勝ち)石井健太郎 六段 叡王戦 本戦