本日はALSOK杯王将戦第4局1日目。
藤井聡太王将vs羽生善治九段
【王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟
※第6局の評価値速報はこちら
王将戦第6局のAI評価値速報・形勢判断解説-藤井聡太王将の防衛か?羽生九段が通算100期に逆王手?
【王将戦第4局・評価値/形勢判断速報】(1日目)
対局開始から定期的に評価値を紹介していきます。
まずは先手の羽生九段がどの戦型を選択するかに注目が集まります。
※評価値速報17時30分時点:65手目-73(互角)プラスだと先手/マイナスだと後手が有利(200以内の差なら、互角と言っていいレベル)
※藤井王将が2時間超えの長考中です。桂馬を銀で取る(‐73)か玉で取る(+131)かで、評価値がプラスとマイナスで分かれるため、
勝負を分ける重要ポイントになりそうです。
こちらの記事では、評価値だけでなく「初手から封じ手までの流れ」を、詳しく解説していきます。
まずは羽生九段の初手ですが、飛車先の歩を突きました。角換わりに進行しています。
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藤井王将は前日検分で温度調節を一度単位でお願いしていたそうです。
長時間なので微妙な気温差でも影響してしまうのかもしれませんね。
【序盤】対局開始直後から更新していきます。先手の羽生九段が選択する戦型は「相掛かり」か「角換わり」か、
それとも「矢倉」か「横歩取り」になるか。横歩取りは後手番の時に残しておきたいでしょうから、
その他の戦型になるでしょうか。
※現時点で角換わりの進行になっています。最近の対局で藤井王将は後手番で苦労している様子があるので、
羽生九段としては先手番の際に確実に勝っておきたいでしょう。
(ここで負けると、次の対局がカド番状態で藤井王将の先手番になるので・・・)
※午前中から少々珍しい動きを見せています。
藤井王将は腰掛銀の銀を一度下げてまた上がり、羽生九段は6筋に寄せた金を7筋に戻しています。
50手目、後手番の藤井王将から仕掛けました。
激しい手の応酬で一気に中盤~終盤に入りそうな雰囲気があります。
【中盤/封じ手】
序盤から激しい戦いが繰り広げられていましたが、午後は一気にスローダウン。
夕方、藤井王将の2時間を超える長考で封じ手となりました。
桂成での王手が掛かっている状態ですが、玉が逃げるのは無いとして
候補としては直前に打った銀で取るか玉で取るか、の2択と考えられます。
銀で取るパターンが自然な一手に見えます。(評価値としては‐75前後になりそうなので、後手の藤井王将としては十分でしょう)
玉で取るパターンだと若干プラスに傾き、+150前後になる見込みです。
封じ手までの形勢判断としては互角と言っていい状況ですが、持ち時間(残り時間)でかなり差がついてしまっているので、
その点が2日目の勝負所で影響しないかどうか気になります。
※2日目の評価値速報はこちらの記事で紹介しています。
王将戦第4局・2日目のAI評価値・形勢判断速報
【関連データ】
<藤井聡太王将>
今年度成績:43勝9敗(0.8269)
直近10局:8勝2敗
<羽生善治九段>
今年度成績:28勝16敗(0.6363)
直近10局:6勝4敗
<2人の直接対決>
藤井王将の9勝2敗
ここまでの3局は全て先手番が勝っています。
後手番で先に勝利した方がシリーズを制する可能性が高い。
逆に言えば先手番の棋士は「負けられない」というプレッシャーを抱えながらの対局になるため、
どちらも難しい戦いになるでしょう。