王将戦第4局の注目ポイントを解説-藤井聡太王将vs羽生善治九段

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2月9日・10日にALSOK杯王将戦第4局が開催されます。
藤井聡太王将vs羽生善治九段
【王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟

第1局は藤井聡太王将が制し、第2局は羽生善治九段が勝利で1勝1敗に。
第3局は藤井王将が完勝して現在藤井王将の2勝1敗です。
第4局は羽生九段の先手番。
先手番の利を活かして羽生九段が勝てば2勝2敗になって仕切り直しですが、
藤井王将が後手番で勝つと「3勝1敗で防衛に王手」が掛かります。
その上、第5局が「絶好調の先手番」になるので、藤井王将がぐっと防衛に近づくことになる。
そういった意味で、羽生九段としては負けられない1局になります。
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羽生九段が先手の場合、今年度は主に居飛車の「相掛かり」や「角換わり」「横歩取り」を採用しています。
(横歩取りについては先手でも後手でも採用する場合がある)
羽生九段が先手とはいえ、藤井王将と角換わりでぶつかり合うのは避けたいと思えば相掛かりにいくでしょうか。
横歩取りは後手番の時に残しておきたいのでは?と考えていますが、必ず勝っておきたい対局のため、
いつ採用しても不思議ではありません。
対する藤井王将は常に「相手の作戦を受けて立つ」タイプなので、羽生九段の誘導する戦型通りに進めるでしょう。
若干心配するのは「つい先日、1日制の持ち時間4時間の棋王戦を戦ったばかりで、時間配分の感覚が狂わないかな」
という点。
後は「先手番の勝率が良い、ということは後手番で負けているということです。そこが課題ですね」
と話していたので、藤井王将がどう後手番で工夫してくるのか注目されます。

【関連データ】
藤井聡太王将
今年度成績:43勝9敗(0.8269)
直近10局:8勝2敗

羽生善治九段
今年度成績:28勝16敗(0.6363)
直近10局:6勝4敗

2人の直接対決
藤井王将の9勝2敗

ここまでの3局は全て先手番が勝っています。
後手番で先に勝利した方がシリーズを制する可能性が高い。
逆に言えば先手番の棋士は「負けられない」というプレッシャーを抱えながらの対局になるため、
どちらも難しい戦いになるでしょう。

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