王座戦の挑戦者決定トーナメント決勝戦、日程は8月4日(金)と発表されています。
「藤井聡太竜王・名人vs豊島将之九段」、過去に何度も名対局を繰り広げてきた2人の決勝戦、
藤井聡太竜王・名人が勝てば八冠制覇に向けた挑戦権を得ることになります。(王位戦の防衛が前提)
豊島将之九段が勝てば、2年連続で王座戦の挑戦者になります。
今回の記事では、対局に向けた2人の対局結果や今年度成績等、関連データを紹介します。
71期:王座戦挑戦者決定トーナメント決勝戦
主催: 日本経済新聞社、日本将棋連盟
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王座戦の挑戦権を掛けた戦い。先手・後手によって大きく変わるでしょうから、
振り駒の結果次第で選択する戦型が変わってくるかもしれませんね。
【2人の直接対決/関連データ】
藤井聡太竜王・名人から見て
・32戦21勝11敗(勝率:0.6563)
・先手番:13勝3敗(勝率:0.813)
・後手番:8勝8敗(勝率:0.500)
・現在、豊島将之九段に8連勝中
この成績・結果を見るとわかりますが、振り駒の結果がかなり重要です。
双方、後手番の対策は練っていると思いますが、特に豊島九段は先手番を獲得したいでしょう。
藤井竜王・名人は豊島九段に対して後手番でも連勝中なので、どちらでも苦手意識なく戦えるかもしれません。
【藤井聡太竜王・名人の成績】
今年度成績:16勝3敗(勝率0.8421)
直近10局:9勝1敗
通算成績:400戦334勝66敗(0.8350)
【豊島将之九段の成績】
今年度成績:9勝2敗(0.8181)
直近10局:8勝2敗
通算成績:870戦583勝285敗(0.6716)
2人とも今年度成績が勝率8割を超えており、好調を維持した状態での対局となります。
藤井竜王・名人はいつも「印象に残っている棋譜・対局」で豊島将之九段の名前を挙げており、
豊島九段に対するリスペクトを感じます。
デビュー当初は6連敗するなど、豊島九段を苦手にしている様子が感じられましたが、
今は逆に8連勝中で苦手意識を全く感じさせません。
2人の対局はいつも深い研究・読みを感じさせる、洗練された棋譜を見せてくれます。
豊島九段としては昨年に続いてタイトル挑戦をかけた戦いになりますし、
何としても勝ちたい一局でしょう。
一発勝負のトーナメント戦なので、相当深く研究しているのではないでしょうか。
藤井聡太竜王・名人としては、その壁を乗り越えない限り八冠制覇に向けたタイトル挑戦にはたどり着けません。
今年負けてしまえば、来年また決勝戦まで勝ち上がることができるかどうか。
(しかも、7つのタイトルを全て防衛する必要あり)
今年実現できなければ、八冠制覇は相当厳しくなるのではないかと思います。
そういった意味で、2023年の決勝戦。多くの将棋ファンが注目する一戦となりそうです。
※対局内容の詳しい解説記事。読んでいただけたら幸いです。
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