王将戦第2局の注目ポイント-先手の羽生善治九段が選択する戦型は?藤井聡太王将はどう迎え撃つか

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2023年1月21日(土)、22日(日)の日程で行われるALSOK杯王将戦王将戦第2局。
1局目は藤井聡太王将が勝っています。
【王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟
※王将戦特設サイト
https://www.alsok.co.jp/info/alsokhai-oushousen/

2局目は羽生善治九段が先手。将棋は基本的に先手番の棋士が戦型を誘導する事が多く、
ある程度自分の研究範囲内に引き込むことが可能です。
(もちろん、後手番の対局者も「先手の作戦通りにさせない為に工夫する」ので、
先手の思い通りになるわけではない。実際、第1局も羽生九段が後手番で藤井王将の実戦経験が少ない戦型に誘導している)

羽生善治九段の今年度の戦型を確認すると、「横歩取り」「角換わり」「相掛かり」を指しています。
今年度は少ないですが、昨年度・一昨年度は矢倉も採用する機会も多かったようです。
※振り飛車については採用数が少なく、近年だと先手番の時には採用していないようなので
あくまでデータを分析した結果ですが「振り飛車の可能性は後手番の時に選択するかどうか」という状況。
対して藤井聡太王将は「相手の作戦を受けて立つ」棋風なので、羽生九段がどのような戦型を選択しても
真正面から受け止める可能性が高い。

藤井王将は今年度勝率9割以上の先手番で第1局を勝利。(今年度、先手番で1回しか負けていない。先手番で21連勝中)
次は第2局は羽生九段の先手です。
藤井王将の先手番勝率を考えると、羽生九段がタイトル奪取をするなら
「自分が先手の対局は全て勝つ」ことが求められます。
そうすると、この第2局は羽生九段にとって王将戦の結果を大きく左右する一局になる可能性が高く、
何としても勝ちたい1局になるでしょう。
(連敗スタートになってしまうと、3局目が藤井王将の先手で勝つのが難しい対局になります。
3連敗からの4連勝は藤井王将の勝率から難しいと考えられますので、羽生九段としては第2局の重要性がかなり高い)

【直近10局の対局データ】
藤井聡太王将:10勝
羽生善治九段:5勝5敗

【今年度勝率】
藤井聡太王将:40勝7敗(0.8510)
羽生善治九段:26勝15敗(0.6341)
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