王将戦第3局の注目ポイントを解説-藤井聡太王将vs羽生善治九段

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ALSOK杯王将戦第3局が始まります。
藤井聡太王将vs羽生善治九段
【王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟

第1局は藤井聡太王将が制し、第2局は羽生善治九段が勝利で1勝1敗に。
双方、先手番の時に勝利しており、第3局は藤井王将の先手となります。
ここまでの直接対決は8勝2敗と藤井王将が大きく勝ち越していますが、
第2局の熱戦・羽生九段の快勝を見る限り、過去の成績はもう関係ないかもしれませんね。
(そういう意味でも、羽生九段が第2局を勝てたのは大きかった)

藤井聡太五冠はここまで各タイトル戦で全て勝利しており、2日制タイトルでは最終局までいったことがありません。
先手番での勝率も今年度は9割以上(1敗しかしていない)と圧倒的な強さを誇るため、
第3局は先手番の藤井王将が優勢と考えている方が多いでしょう。
(羽生九段は後手番での勝利でブレイクとなると、タイトル奪取が見えてきます)

勝負の行方を左右しそうなのは、藤井王将が選択する戦型と、羽生九段がどう迎え撃つか、という点。
今年度羽生九段の好調を支えているのが「後手番の横歩取り」のため、シリーズの行方を左右するであろう
第3局(後手番)で投入する可能性は高そうです。
藤井五冠は常々相手の作戦を受けて立つタイプのため、先手番だとしても相手に合わせて戦う傾向があります。
そういった意味では、シリーズのどこかで1局は「羽生九段が後手番の時に横歩取りに誘導する可能性が高い」と考えています。

※過去のタイトル戦を観戦してきて藤井聡太五冠が負ける姿は想像できないのですが、
羽生善治九段との王将戦は、1局目で意表を突く一手損角換わり→2局目は完敗に近い。
という事で苦労していることがわかります。
しかし、過去のタイトル戦でも負けた対局はありました。
そして、その後の対局では圧倒的な強さを見せてくれるのが藤井聡太五冠です。
羽生九段の戦略が勝つか、藤井五冠の地力が勝るか。
シリーズの行方を占う上でも重要な1局が明日から始まります。

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