王将戦第2局1日目・封じ手までの評価値・形勢判断-藤井聡太王将vs羽生善治九段

将棋ニュース速報_タイトル戦 王将戦
【広告】

ALSOK杯王将戦第2局1日目、封じ手までの評価値・形勢判断を交えて解説します。
※第6局の評価値速報はこちら
王将戦第6局のAI評価値速報・形勢判断解説-藤井聡太王将の防衛か?羽生九段が通算100期に逆王手?

【王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟

【1日目終了時点(封じ手まで)の評価値・形勢判断速報】互角(水匠:+117)プラスだと先手有利、マイナスだと後手有利
王将戦の評価値-将棋ニュース速報
先手の羽生善治九段がどのような戦型に誘導するか注目を集めていましたが、相掛かり模様でのスタートとなりました。
1日目の午後は激しい動きで大駒交換から羽生九段が攻める展開に。
1手間違えると一気に形勢が傾くような緊張感のある展開が続き、羽生九段の厳しい一手に藤井王将が長考。
1局目は終始藤井王将が時間の面で優位だった展開から考えると、2局目の1日目は羽生九段のペースと考えていいでしょう。

しかし、AI将棋ソフトの評価値としては117とほぼ互角。
羽生九段の攻めが厳しいように見えますが、AIとしては「正しく応対すれば大きな差は開いていない(やや先手優勢)」と評価しているようです。
(評価値計算として使用しているAI将棋ソフト次第で、多少評価値に影響が出ると思います)
筆者もアマチュア四段で展開の良し悪しは理解できます。
しかし、この展開は評価値が「やや先手優勢」~「互角」でも藤井王将にとってはかなり苦しい局面のように見えます。
その危機的な状況を跳ね返して、乗り越えてしまうのが藤井王将の強さと言えるので、
応援しているファンの方達も信じているでしょう。
封じ手がAI候補手の最善手だった場合、評価値としてはもう少し差が開きます(+150前後)。
(互角評価の範囲内だが、羽生九段がやや優勢。中継の評価値としては55~60%程度になるでしょうか)
逆に、最善手以外だった場合は藤井王将側がやや優勢になります。
しかし封じ手の局面だと自然に指せそうな手が最善手の候補に挙がっていたので、
恐らく封じ手はAI候補の最善手になるでしょう。
そう仮定すると、藤井王将はしばらく耐える必要があるので、我慢の将棋になります。

2局目は羽生九段の先手で「是が非でも勝たなくてはいけない(落とせない)一局」。
1日目から羽生九段の気迫を感じる素晴らしい将棋でした。
2日目の展開も緊張感のある対局が観られそうです。

タイトルとURLをコピーしました