藤井聡太王位が驚愕の顔面受けで渡辺九段を下し永世王位の称号を獲得-王位戦第5局

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王位戦第5局は藤井聡太王位が驚愕の顔面受けで渡辺明九段に勝利!
4勝1敗となり、王位防衛。そして永世王位の称号を獲得しました。
こちらの記事では勝敗を分けたと感じた一手を解説します。

【お~いお茶杯王位戦 第5局】
主催:新聞三社連合、日本将棋連盟

【第5局のAI評価値】(先手:渡辺明九段、後手:藤井聡太王位)
王位戦第5局AI評価値速報-藤井聡太王位vs渡辺明九段
渡辺明九段は角道を止めて雁木に構えます。対して先手の藤井王位は早い段階で袖飛車に構えました。
この3筋に飛車を回した一手が予想外だったのか、渡辺九段は長考に入ります。
1日目から勝負所を迎え、緊張感のある局面が続きました。
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第5局のハイライトはこちらの局面。千日手が見えている状況でしたが、藤井王位の選択は何と顔面受けとなる7七同玉!
王位戦第5局・藤井聡太王位の顔面受け
※顔面受けとは「玉が攻められている際に、玉を上がって自ら守ること。玉の利きによって受けること。」
(この1手、将棋AIの判定は最善手でした)
将棋指しの1人として「相手の攻撃を王で受け止める」というのがいかに難しく、勇気がいる一手なのかがわかります。
この一手に多くの将棋ファンが驚いたでしょう。
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渡辺九段は1日目から長考を重ね、時間配分の面でリードを保つことができませんでした。
これが敗因の1つになってしまったように思えます。
藤井聡太王位に勝つためには、ある程度作戦の面でリード(最低限互角)し、時間に余裕のある状態で
2日目に入ることが必要になってきます。
第3局までは渡辺九段の作戦勝ちと言える展開が続いていただけに、第4局の完敗と第5局の1日目の部分が悔やまれるでしょう。
藤井王位としてはここで負けると「次は渡辺九段の先手」「王座戦も始まってしまい集中しにくい」という状況になるため、
4勝1敗で防衛できたことは大きかったでしょう。
渡辺九段は藤井王位相手にタイトル戦で2勝目を挙げることができませんでした。
ただ、過去のタイトル戦より接戦が多かったので、「一歩近づいた」のは確かではないでしょうか。
若い世代も成長しているので挑戦者になることは困難を伴いますが、再び渡辺明九段が藤井聡太七冠の前に挑戦者として現れる日を
楽しみにしています。

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