王位戦第1局の封じ手局面をAI同士に戦わせた結果は藤井王位と佐々木七段どちらが有利?

王位戦第1局の封じ手局面はどちらが有利?AI同士で戦わせた結果-藤井聡太vs佐々木大地 王位戦
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【観る将向け】王位戦第1局の封じ手局面、どちらが有利なんでしょうか?藤井聡太七冠か、佐々木大地七段か。
将棋AIソフト同士で戦わせた結果を紹介します。

【お~いお茶杯王位戦 第1局】
対局日程:7月7日、8日
主催:新聞三社連合、日本将棋連盟

【第1局のAI評価値速報・形勢判断解説】(先手:藤井聡太王位、後手:佐々木大地七段)
封じ手時点:-154(45%/55%)
王位戦第1局AI評価値速報-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
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封じ手の局面から将棋AIソフト同士で戦わせた結果を紹介します。
【条件】1手2秒/20局
結果は・・・
王位戦第1局AI評価値速報-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
先手:7勝(藤井聡太王位側)勝率35%
後手:13勝(佐々木大地七段側)勝率65%
「佐々木大地七段が有利」という結果になりました。

「同じAIソフト」「同じ秒数」等、条件を平等にして戦わせると、評価値で5%程度離れている状況では
ほとんど逆転が起こりません。
そう考えると、評価値判定としては「佐々木大地七段側の方が有利」という結果が出ていても、
これぐらいの差であれば逆転可能な範囲と言えます。

また、持ち時間の残りが「藤井王位:4時間34分」「佐々木七段:3時間43分」と、約50分程度の差があります。
当然、残り時間が短い方が焦りやミスが発生しやすくなるでしょうから、実際はもう少し差が縮まるかもしれません。
試しに、1手の考慮時間に1秒の差をつけて封じ手から10回戦わせてみたところ・・・
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このような結果になりました。
王位戦第1局AI評価値速報-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
先手:9勝(藤井聡太王位側)勝率90%
後手:1勝(佐々木大地七段側)勝率10%
実際はそこまで持ち時間に差はないのでこれは極端な結果と言えますが、それだけ持ち時間/残り時間が
読みの精度に影響を与える、という事が伝わると思います。

藤井聡太七冠のファン視点で見るのであれば「まだまだ逆転できる範囲内。2日目の逆転を楽しみにしよう!」
と考えればいいでしょうし、
佐々木大地七段のファン視点で見るのであれば「リードを保ったまま逃げ切りたい。後手番で先勝できると大きい。
仮に逆転負けしても、後手番なのでしょうがない」
と考えればいいでしょう。

最後に、私なりの見解を書いておくと・・・
若干、先手の藤井王位の方が指しにくいように見えます。角の位置は窮屈ですし、佐々木七段の陣形はバランスが良い。
ただ、藤井王位は意図的に角を打っていますし、飛車の横通りも良くなったので、
玉頭付近から攻めていく狙いがあるかもしれません。
「若干指しにくい形に見えなくもないが、狙いをもった形にできているため、残り時間の差を考慮すると
「ほぼ互角」「藤井王位の逆転勝ち」と考えています。

※速報!佐々木七段が投了して、藤井王位が勝ちました。第1局の流れを解説した記事を書いたので、こちらもご覧いただけたら幸いです。
王位戦第1局は藤井聡太王位が先勝!相手を攻めを完全に潰し、戦意喪失させる守り勝ち

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