王位戦第1局は藤井聡太王位が先勝!相手を攻めを完全に潰し、戦意喪失させる守り勝ち

王位戦第1局は藤井聡太七冠の勝利!相手の攻めを完全に潰し、戦意喪失させる勝ち方 王位戦
【広告】

王位戦第1局は藤井聡太七冠が佐々木大地七段に勝利!
相手の攻めを完全に潰し、戦意喪失させる強い勝ち方でした。名人戦・棋聖戦に続いて、「守り勝ち」となる対局で
新たな勝ち方をマスターしたように思えます。
今回の記事は、将棋AIソフトの評価値を参考に、王位戦第1局の勝負所を解説していきます。

【お~いお茶杯王位戦 第1局】
対局日程:7月7日、8日
主催:新聞三社連合、日本将棋連盟

【第1局のAI評価値】(先手:藤井聡太王位、後手:佐々木大地七段)
王位戦第1局AI評価値速報-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
【広告】



【初手からの流れ】
振り駒の結果、藤井王位の先手で開始。横歩取りで進行しました。
しかし、午前中の早い段階で定跡を外れ、双方長考が続き1日目は序盤のまま終了します。
この時点で、評価値は45%/55%程度で佐々木大地七段がリードしていました。
局面としても、「後手・佐々木大地七段側が指しやすいように見える」状況。

※封じ手局面から先はどうなるか予想した記事も書きました。
王位戦第1局の封じ手局面をAI同士に戦わせた結果は藤井王位と佐々木七段どちらが有利?

2日目は二転三転する熱戦に。
双方にチャンスがあり、将棋AIソフトの評価値でも「先手有利」「後手有利」と、お互い優勢になった場面があり、
どちらが勝ってもおかしくない展開が続きます。
流れが大きく変わったのは中盤でした。
こちらが、二転三転していた評価値が「佐々木大地七段が有利⇒藤井聡太王位に流れが傾いていった推移」です。
王位戦第1局AI評価値で勝負を分けたシーン-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
【広告】



‐563後手有利と表示されている状況から⇒互角⇒先手有利と変わっていくことがわかります。
この前のシーンで藤井聡太王位は一度優勢になっていたのですが、羽生善治九段を彷彿とさせる「相手に手を渡す」一手(中盤で端歩を突く一手)があり、
そこで「先手有利」から互角になる展開がありました。
(負ければ「敗因」として挙げられることになったであろう一手でした)

しかし、その後は上記のように佐々木大地七段がリードする中で必死に耐え、ジワジワと追い上げていきます。
そして気づいたら逆転し、佐々木大地七段の攻めを完全に封じる展開に。
最後は藤井王位が「相手の攻めを完全に潰す」受けの一手で勝利。
佐々木大地七段が投了しました。
(と金で歩を取った一手で、派手さはないものの、相手の攻め手を封じる一手となりました)

佐々木大地七段は後手番での勝利が見えていただけに、悔しい一敗になったでしょう。
藤井聡太王位は苦しい中で勝ち取った逆転勝利。防衛に向けて幸先の良いスタートとなりました。

タイトルとURLをコピーしました