第16回朝日杯将棋オープン戦で藤井聡太竜王がベスト4進出。
阿久津主税八段、増田康宏六段に勝利して、2022年度勝率が0.848まで上昇しました。
先手番に限ると、なんと脅威の20連勝。先手番に限ると23勝1敗で勝率は驚きの0.958です。
タイトル戦も多く、対戦相手は上位棋士ばかり。強豪相手との対局が続く状況でこの勝率は驚異的です。
※今年度、先手番で唯一の負けは棋聖戦第1局の永瀬王座戦。(千日手指し直し)
年間最高勝率の記録更新も見えてきました。
歴代1位の記録は1967年の中原誠五段(当時)で順位戦C1クラスの時に記録した0.8545(47勝8敗)
歴代勝率の多くはC1、C2クラスに在籍している棋士が記録したものが多く、
藤井聡太竜王の記録は数値以上の価値があると言っていいでしょう。
年間最高勝率を更新するにはハイペースでの勝利を続ける必要があり、
羽生善治九段との王将戦や渡辺明名人との棋王戦が控えている事を考慮すると難しいかもしれません。
しかし、藤井聡太竜王の強さを見ていると、「不可能と思われる状況を覆し、記録を達成してくれるのでは」
そう思わせてくれます。