名人戦が終わり将棋ファンの1人として藤井聡太七冠の活躍に思うこと

名人戦が終わり、1人の将棋ファンとして思うこと_藤井聡太竜王・名人の誕生 その他
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今回は将棋界のニュースではなく、1人の将棋ファン/藤井聡太七冠の活躍について感じたことを書いていきます。

藤井聡太七冠が名人のタイトルを獲得したことで、私としては1つ大きな区切りとなりました。
世間一般としては「八冠制覇」への注目が集まっていますが。私としては藤井聡太七冠が
「最年少名人の記録を更新できるかどうか」という点に注目していた事が大きかったです。
「谷川浩司十七世名人の記録を更新するなら、藤井聡太しかいない」と応援する気持ちがありました。
竜王がある現在と違い、私が将棋をやり始めた頃は名人が最強の証だったので、「名人」は特別なタイトルに感じています。
個人的には「八冠はとれなかったとしても、少しでも長く竜王・名人のタイトルを保持してくれれば」、という気持ちがあります。

少々心配になるのは最年少名人の記録を更新し、七冠を達成したことで報道が一気に増えたこと。
移動中もカメラが入っていますし、心が休まるタイミングがなくなっているのではないか。
研究する時間が取りにくくなってしまうのではないか、と心配になります。
(特に、棋聖戦・王位戦は現在一番勢いのある佐々木大地七段の挑戦を受ける事もあって、
事前準備は入念に行いたいでしょう)

七冠ということで羽生善治九段が七冠を達成した時のことを思い出しますが、七冠制覇後は失冠していくのが早かったように感じていました。
藤井聡太七冠の場合、当時よりも大きく報道されているように感じますし、何よりネット中継やTV番組での取り扱いなども増えています。
羽生善治九段の七冠達成の時以上に、負担が掛かっているのではないでしょうか。
スポンサーなどの関係で難しい部分はあるかもしれませんが、ある程度将棋連盟側で制限してほしいですね。
藤井七冠の人気・注目度も「タイトル戦で負けなしの圧倒的な強さ」あってこそ、という事実があります。
いくら強い藤井七冠でも、いつかはタイトルを奪われることになる。
その時が近い将来なのか、遠い将来なのかは、そういった周りの影響に大きく左右されるかもしれません。
「注目度が高くなり過ぎて研究不足に⇒タイトル失冠で人気・注目度が下がる」というような事に
ならないことを将棋ファンの1人として願っています。
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ここから先は、個人的にどういったキッカケで将棋を始めたのか。
どういった想いで記事を書いているのか。
そういった部分を紹介していきます。

このブログを始めたキッカケは、藤井聡太新名人(七冠)の活躍でした。
将棋を始めたのは谷川浩司十七世名人が名人の頃で、「名人=谷川浩司先生」のイメージが強い。
終盤の鋭い攻め、「光速の寄せ」は憧れでした。
詰将棋や次の一手の本を何冊も買って繰り返し勉強。将棋会館や将棋道場で実戦経験を積んでいき、
将棋会館で段位認定を受けるまでになりました。
谷川浩司十七世名人や羽生善治九段の棋譜を見て学ぶことも多く、2人の対局は何度も「棋譜並べ」をして研究したのを覚えています。
社会人になって実戦からは離れていたのですが、将棋界のニュースは継続して見ていました。
そんな中、藤井聡太七冠がデビューして注目を集めるようになり、ABEMAの将棋中継で生放送を楽しめるようになったのが大きかった。
リアルタイムで1手1手の緊張感を味わうことができるようになり、藤井聡太七冠(四段当時)の対局を観戦。
谷川浩司十七世名人の「光速の寄せ」を彷彿とさせる鋭い攻め、新時代を感じさせる魅力的な指し手に感動。
将棋熱が再燃し、既に導入していた将棋AIソフトを活用しながら研究を再開しました。
藤井聡太七冠のタイトル戦を観戦している中で、豊島将之九段の棋譜・人柄にも惹かれるようになり注目しています。
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将棋を楽しませてもらっている将棋ファンの1人として、将棋界へ貢献していきたいな、と感じるようになりました。
将棋って、お金が掛からないんですよね・・・。もちろん駒や将棋盤・書籍を買えばお金を使いますが、
私の場合は基本パソコン/将棋AIソフトを使って研究するので、ほぼお金を使わない状況でした。
(それで、将棋界に還元したいな、と考えるように)
※その為、(僅かなものですが)収益は必要経費を除いてすべて将棋界に還元(免状申請やクラウドファンディング等)するように心掛けています。

幸い、Web関連の知識はあったので「観る将」「初心者の方」向けに、情報発信できるようにブログを作成。
記事を書くようになりました。
今ではタイトル戦終了後の解説記事を多くの方が読みに来てくれるようになり、
執筆していて将棋の注目度の高さを感じています。
特に、藤井聡太七冠の対局に関する記事は人気が高い。
ただ、他にも魅力的な棋士は大勢いますので、(観る将の方向けに)「キッカケは藤井聡太七冠でも、
対局相手にも興味をもってもらえれば」と思い、対局相手の棋士の方についても触れるようにしています。
また、今後の将棋界の発展を考えると女流棋士の注目度も上げていきたい気持ちがあり、
可能な範囲ではありますが、タイトル戦や注目女流棋士の対局を解説する記事を執筆しています。

繰り返しにはなりますが、現在の将棋界は藤井聡太七冠の活躍あってこそ、という事実があります。
今のうちに将棋ファンを増やし、藤井七冠個人に頼らない状況を作っていってほしい。
良いパフォーマンスを出していくには、準備期間が必要です。
多くの棋士達が「藤井聡太対策」を練ってくるわけですから、尚更です。
質の高い対局を観られるように、将棋連盟としてもしっかりとフォローしてあげてほしいと願っています。

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