王将戦第4局は羽生善治九段が勝って2勝2敗のタイに!藤井聡太王将に快勝

将棋ニュース速報_タイトル戦 王将戦
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ALSOK杯王将戦第4局は羽生善治九段が快勝で2勝2敗のタイに戻しました。
藤井王将にしては珍しく読み抜けがあったのか、封じ手から良いところなく完敗です。
【王将戦】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟

【王将戦第4局・評価値/形勢判断推移グラフ】
※2時間の長考で封じた手で評価値が羽生九段側に振れました。結果的にはこの一手が敗着になってしまったかもしれません。
※封じ手後は羽生九段の攻めが厳しく、藤井王将は玉頭を守るのに大苦戦。
お昼前になり、長考の一手がなんと玉頭を守るために銀をタダで捨てる一手。
評価値としては大幅に悪化してしまい、羽生九段優勢表示に切り替わり、そのまま押し切られる形に。
これでお互いが先手番で勝利する形になり、2勝2敗に。先に後手番で勝つのはどちらになるのか。
藤井王将が初の最終局までもつれるのか、第5局・第6局に注目が集まります。
王将戦第4局・AI評価値・形勢判断速報
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1日目のダイジェスト
【序盤】対局開始直後から更新しています。先手の羽生九段が選択したのは「角換わり」
最近の対局で藤井王将は後手番で苦労している様子があるので、羽生九段としては先手番の際に確実に勝っておきたいでしょう。
(ここで負けると、次の対局がカド番状態で藤井王将の先手番になるので・・・)

※1日目は午前中から少々珍しい動きを見せています。後手番の藤井王将が新構想で先に仕掛けました。
この対局の結果次第で、角換わりの後手番で流行する形になるかもしれませんね。
1日目は一時期「千日手になるのか?」という駒の動きを繰り返す場面があり注目されましたが、
途中手を変えてそのまま進行することに。
50手目、後手番の藤井王将から仕掛けました。
激しい手の応酬で一気に中盤~終盤に入りました。

【中盤/封じ手】
序盤から激しい戦いが繰り広げられていましたが、午後は一気にスローダウン。
夕方、藤井王将の2時間を超える長考で封じ手となりました。
桂成での王手が掛かっている状態ですが、玉が逃げるのは無いとして
候補としては直前に打った銀で取るか玉で取るか、の2択と考えられます。
銀で取るパターンが自然な一手に見えます。(評価値としては‐75前後になりそうなので、後手の藤井王将としては十分でしょう)
玉で取るパターンだと若干プラスに傾き、+150前後になる見込みです。
封じ手までの形勢判断としては互角と言っていい状況ですが、持ち時間(残り時間)で3時間差になっており、
その点が2日目の勝負所で影響するかどうか気になります。

【封じ手後の流れ】
※藤井王将が2時間超えの長考で封じ手となりました。封じ手が「桂馬を銀で取る(‐73)」か「玉で取る(+131)」かで、評価値がプラスとマイナスで分かれるため、
勝負を分ける重要ポイントになりそうです。
封じ手は桂馬を玉で取る手でした。評価値としてはここで下げてしまい、先手羽生九段側に傾きました。
AI将棋ソフトでも先手有利と表示されるようになり、先手有利の流れで進んでいます。
しかし、藤井王将も「これは人間では指せないのでは?」と思えるような守りの一手(自陣への角打ち)を放ち、
必死に耐えています。
藤井王将としては若干の駒得があるため、何とか凌いで反撃に繋げたいでしょう。
勝負所を迎えています。

お昼前になり、長考の一手がなんと玉頭を守るために銀をタダで捨てる一手。
評価値としては大幅に悪化してしまい、羽生九段優勢表示に切り替わっています。
その後も羽生九段の玉頭からの攻めが厳しく、AI将棋ソフト「水匠」でも「優勢」から「勝勢」に表示が切り替わりました。
見るからに厳しい状況で、一手もで手が空くのかどうか、「藤井王将はそのまま押し切られてしまうのでは?」
と感じるような勢いです。
封じ手辺りから読み抜けがあったのかどうかわかりませんが、現状では羽生九段が勝利に近づいているのは確かです。

※現状だと羽生九段勝勢は変わりませんが、攻めが切れた瞬間に、藤井王将側に反撃の手がいくつかあります。
ただ、羽生九段の守りが安定している状態なので、攻め崩すのは難しい状況。
形作り程度で終わってしまうのか、勝勢の状況から羽生九段を焦らせる展開に持ち込めるのか、
終盤の争いが続いています。

その後、藤井王将も反撃しましたが、羽生九段を追い込むまではいかず投了しました。
羽生九段が快勝、というよりは藤井王将にミスがあり、自滅してしまったようにも見えます。
(苦戦しているから勝負手を放った、というよりは選択ミスがあったように感じました)
2日制のタイトル戦でこのような展開は珍しいですね。
後手番での負けが続いてしまっているので、何か悪循環になっているのかもしれません。

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