2024年王将戦の第1局、1日目が終了しました。封じ手は菅井八段。
この局面から、将棋AIソフト同士に戦わせた結果を参考に、2日目の展開を予想していきます。
藤井聡太王将vs菅井竜也八段
【第73期ALSOK杯王将戦第1局】主催:毎日新聞、スポーツニッポン新聞社、日本将棋連盟
【AI評価値・形勢判断解説】(先手)菅井竜也八段vs(後手)藤井聡太王将
評価値速報:46%/54%(‐134)※残り時間はほぼ同じ。
【広告】
AI評価値としては、ほぼ互角です。
ここから封じ手を含めて将棋AIソフト同士に戦わせてみると・・・
20戦
藤井聡太王将:8勝2敗10引き分け
菅井竜也八段:2勝8敗10引き分け
将棋AIソフトとしては「藤井王将が有利」という判断でした。
引き分けが多いのは、長手数や千日手によるものです。
【広告】
この局面、私(アマ四段)の感覚だと、「先に動いた方が形勢を悪くする難しい展開」に見えます。
先手の菅井八段は「これだ!」という有効な手が見当たらないため、千日手になるような
「直前に指した手を繰り返す」ことが候補手になります。
(封じ手としては、5筋に銀が上がるか、飛車が上がる等の手が有力でしょうか)
対して藤井王将は後手番なので「千日手による指し直し」でも構わない状況です。
千日手で指し直しの場合、先手と後手が逆になるため、指し直し局は藤井王将が先手になります。
そうすると、千日手を嫌った場合、菅井八段から動くことになってしまうため、
形を悪くする可能性がある。
「それなら、千日手による指し直しの方がいいだろう」と考えれば、封じ手にもそれが反映されるでしょう。
そういった意味で、2日目は封じ手から数手に注目です。
※第1局の解説記事
王将戦第1局は藤井聡太王将が完勝!勝敗を分けた一手をAI評価値を参考に解説します