王位戦第5局の封じ手局面はどちらが有利?将棋AI同士に戦わせた結果は藤井王位が若干有利か

王位戦第5局の封じ手局面はどちらが有利?AI将棋ソフトに戦わせた結果を参考に解説-藤井聡太vs佐々木大地 王位戦
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王位戦第5局の封じ手局面を徹底分析!将棋AIソフト同士で戦わせた結果を参考に、形勢を解説します。
藤井聡太王位が防衛か、佐々木大地七段が連勝するか。封じ手時点ではどちらが有利なのか、注目です。

【お~いお茶杯王位戦 第5局】
対局日程:8月22日、23日
主催:新聞三社連合、日本将棋連盟

※速報!
藤井聡太王位が勝って防衛!勝負を決めたのはAI超えではなく人間だからこそ指せる一手-王位戦第5局

【第5局封じ手時点のAI評価値】(先手:藤井聡太王位、後手:佐々木大地七段)
+70互角(52%/48%)※佐々木七段が2時間の長考で封じ手。
王位戦第5局AI評価値速報-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
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【封じ手時点のAI評価値はほぼ互角】+70(52%/48%)
評価値だけ見るとほぼ差がありません。藤井王位が気持ちリードしているように見えますが、すぐひっくり返る程度の差です。
そこで、封じ手の局面からAI将棋ソフト同士で戦わせて、どちらが優勢なのか形勢判断を紹介します。
※封じ手局面から20回戦わせた結果
王位戦第5局の封じ手局面からAI将棋ソフトに20回戦わせた結果はどちらが有利?-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
藤井聡太王位:14勝(勝率70%)
佐々木大地七段:6敗(勝率30%)

僅かな差が結果に影響したようで、藤井王位側から見て14勝6敗と差が開きました。
ただ、これは封じ手次第で変わってしまう部分はあるので、封じ手次第でどの程度の差が出るか確認してみましょう。
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封じ手局面でAI候補手を5つ表示させてみると、上位5に大きな差はありませんでした。
王位戦第5局の封じ手をAI将棋ソフトに検討させた結果は?-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
最善手か次善手であれば、現在の差は変わらない範囲です。3番手・4番手ぐらいでも大きな差は出ないでしょう。
5番目の候補手で、ようやく差が開く。それぐらい「どの手を指していいか、形勢判断に迷う局面」です。
佐々木七段が悩むのもわかります。
逆に言えば、藤井王位としても「どの手が来るかわからない」という局面です。
2択ぐらいに絞れる状況ならいいのですが、今回は上位3つぐらいに大きな差は出ません。
「この手が来たらこう指そう」と考えたとしても、そこから先を深く読むのが難しい状況です。
その為、開封直後に藤井王位が次の手を何分程度考えて指すかで、「予想通りだったのか」
「予想外だったのか」というのが分かると思います。
明日の対局は、その点に注目して観ることをオススメします。

最後に、私が観た形勢判断としては・・・
先手・藤井王位側が若干ですが指しやすいように見えます。
大きな違いはないのですが、左側の桂馬が既に跳ねていること。居玉ではないこと。
(佐々木七段側は桂馬が跳ねていない&居玉の状況)
封じ手前の4筋に出た金は、3筋に歩を打ち込んで攻めていく狙いだったと思いますが、
藤井王位が短い考慮でその手を無視した事で「本命視していた手に不安を感じた結果、2時間の長考になった」
という流れだったのではないかと推測しています。
※余談ですが、封じ手がこの3筋に歩を打ち込む手だった場合、評価値は+183(評価‐113)と差が広がります。
%で表記すると、54~55%ぐらいでしょうか。
その為、長考した結果、他の手を選んだのではないかと予想しています。
無難そうなのは3筋に桂馬が跳ねるか、7筋の歩を突く手でしょうか。

※2日目の評価値速報はこちらで紹介していきます。
藤井聡太王位が勝って防衛!勝負を決めたのはAI超えではなく人間だからこそ指せる一手-王位戦第5局

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