王位戦第4局の封じ手局面はどちらが有利?将棋AI同士に戦わせた結果は互角!藤井王位の防衛なるか

王位戦第4局の封じ手局面はどちらが有利?AI同士で戦わせた結果-藤井聡太vs佐々木大地 王位戦
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王位戦第4局の封じ手はどちらが有利?AI将棋ソフトに戦わせた結果を紹介します。
封じ手の候補手が両極端な一手となり、どちらを選択するかで大きく評価値が変わりそうです。
残り時間の差等を考慮して、10回程度戦わせました。

【お~いお茶杯王位戦 第4局】
主催:新聞三社連合、日本将棋連盟

【第4局のAI評価値速報・形勢判断解説】(先手:佐々木大地七段、後手:藤井聡太王位)
封じ手局面:-13(50%/50%)互角
王位戦第4局AI評価値速報-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
封じ手はAI最善手の上位2つを両方試しました。
将棋AIに長時間検討させることで最善手の候補が変化していたこともあって、
どちらを選んでも僅かな差しかない「互角の局面」という状況です。
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当初、AI最善手として表示されていたのは飛車切りでした。
この一手、佐々木七段の誘いに乗ることになり、藤井王位としては判断に迷うでしょう。
(「飛車切りで来たとしても互角かそれ以上で戦える」と判断したからこそ、その手筋を放置したので)
【封じ手が飛車切りだった場合、その局面からAI同士に戦わせた結果】
王位戦第4局の封じ手局面はどちらが有利?AI同士を戦わせた結果-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
先手:佐々木大地七段の7勝
後手:藤井聡太王位の2勝
※引き分け1

評価値としては「ほぼ互角」の範囲内ですが、この一手だとその先の攻めが補足なることもあって、
少しでもミスがあると流れが佐々木七段に傾く傾向がありました。

もう1つの有力な候補手、飛車が5筋に逃げる一手だった場合もAI同士に戦わせてみました。
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【封じ手が「飛車を5筋に逃がす一手」だった場合、その局面からAI同士に戦わせた結果】
※追記:封じ手はこちらでした。
王位戦第4局の封じ手局面はどちらが有利?AI同士を戦わせた結果-藤井聡太七冠vs佐々木大地七段
先手:佐々木大地七段の5勝
後手:藤井聡太王位の5勝

封じ手局面としては、AI上位の候補手であれば評価値に大きな差はなかったのですが、
その後の局面が大きく変わりました。
「飛車切りは攻め」「飛車を5筋に逃がす一手は守り・受け」の一手のように見えます。
飛車を逃がすと後手に回る可能性があり戦いにくくなるかもしれない。
だから思い切って飛車を切って攻め合いを選択したい。
そう思わせることで、佐々木七段は「飛車切りを誘導している」のではないでしょうか。
この局面、佐々木七段の罠ではないかと推測します。

ただ、仮に飛車切りだった場合でも細い攻めにはなりますが、その時点では互角です。
どちらを選んだとしても明確な差ではないため、封じ手からしばらくは互角の状態が続くかもしれません。
筆者の目では、若干佐々木七段の方が指しやすいように見えます。
微々たる差だとは思いますが、選択肢が藤井王位より多く多少指しやすいでしょうか。

※速報!王位戦第4局の解説記事
藤井聡太の敗因は?王位戦第4局の勝負所をAI評価値を参考に解説-佐々木七段が快勝!

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