マスク着用に関する臨時対局規定に違反したとして、3局連続での反則負けとなっていた日浦市郎八段への処分について、
日本将棋連盟から「対局停止3ヵ月」と発表がありました。
処分期間:処分効力期間は令和5年2月13日より令和5年5月12日まで
(詳細は後述します)
【将棋・日浦市郎八段】
※2023年2月13日時点の成績/勝率
今年度成績:2勝18敗(0.1000)
直近10局:0勝10敗
順位戦:現在C級1組
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以下、プレスリリースより抜粋。
決議事項
●日浦八段は、立会人の裁定及び処置に従わず、実質的な対局放棄を繰り返しており、倫理懲戒規程に基づき、対局停止3ヵ月の懲戒処分とする。
●日浦八段の行動は、臨時対局規定第1条(マスクの着用義務)、対局規定第3章第9条第3項(立会人の裁定及び処置に従う義務)、対局規定第2章第1条(棋士の公務)に違反し、倫理懲戒規程第5条1項1号(本連盟の目的に反する行為をしたとき)、同5号(会員規程8条、本規程その他本連盟の諸規定に違反したとき)に該当する。
●処分効力期間は令和5年2月13日より令和5年5月12日までとする。
※日本将棋連盟のプレスリリース
https://www.shogi.or.jp/news/2023/02/post_2256.html
この件に関しては将棋内容と関係ない話題としてニュースになってしまい、将棋ファンの1人として残念に感じていました。
(将棋界は明るい内容で話題になってほしい)
佐藤天彦九段の事例とは違い、日浦市郎八段の場合は立会人が何度も注意をして、
「この状態のままでは反則負けになる旨を通知」した上で了承しなかった事から反則負けとなったもので、全く別次元の事例です。
様々な意見があると思いますが、将棋界が成り立っていくには「対局してプロの将棋を観ていただくことで、スポンサー料が支払われる」という前提があります。
そして、日本将棋連盟に所属する以上は、ルールに従う義務が生じます。
まず、ここを放棄しており、職場放棄と言えるような状況になっていました。
ルールに対して「納得する、しない」に関わらず意図的な反則負けを選んだ時点で、
「棋譜を残す」という一番基本的なプロ棋士としての役目を果たせていません。
他にも「対局相手だけではなく、その対局に携わる方達が複数いる」事を考えれば、プロ棋士として責任ある行動をすべきだったのではないか。
そう感じる将棋ファンの方も多かったのではないでしょうか。