藤井聡太が八冠制覇を達成した芸術的な一手を解説!王座戦第4局

王座戦第4局で勝負を決めた芸術的な一手!藤井聡太竜王名人が逆転勝利で八冠制覇!将棋ニュース
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王座戦第4局は藤井聡太竜王・名人が奇跡の大逆転勝利で王座タイトルを奪取!
最後に残されていた「王座」を奪取し、将棋界八大タイトルを完全制覇です。
今回は永瀬王座を追い込んだ、芸術的な一手を解説します。

71期:王座戦第4局:10月11日(水)
主催: 日本経済新聞社、日本将棋連盟

【AI評価値・形勢判断解説】(先手)永瀬拓矢王座vs(後手)藤井聡太竜王・名人
王座戦第4局AI評価値-藤井聡太竜王・名人vs永瀬拓矢王座
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【勝負を決めた終盤の美しい一手】
王座戦第4局は永瀬王座の作戦勝ち、と言える展開でした。
角換わりの展開から深い研究が伺える一手を繰り出し、藤井竜王・名人の手が止まります。
序盤から長考を繰り返す展開になり、持ち時間の差が大きく開く展開に。
更に永瀬王座がリードする状況になり、「作戦通り」「狙い通り」の展開だったのではないでしょうか。

終盤、双方に勝てるチャンスがある中、藤井竜王・名人が一瞬の隙を見逃さず仕留めにいった一手が強烈でした。
それがこの6六桂打。
王座戦第4局で勝敗を分けた一手/AI評価値-藤井聡太竜王・名人vs永瀬拓矢王座
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この桂馬、同歩と応じると6七金で一手詰みです。逃れようがない絶妙手で、1分将棋の中で生まれた芸術的な一手でした。
後手玉に詰みがない以上、受けるしかありませんが、歩を打って防いだところに5八桂成りの一手で「ほぼ勝ち」の状況に。
永瀬王座が同金と応じた後、先手玉の頭に歩を打ち込んで投了となりました。
※投了図以下は、比較的自然な流れで詰みます。
1分将棋の中なので簡単ではありませんが、藤井聡太竜王・名人は華麗に仕留めました。

観戦している中で、「今日は藤井竜王・名人の負けかな」と感じる場面が何度もありました。
流れを変えたのは別の記事で書いた一手。苦しい展開の中、耐えに耐えて追いつきました。
終盤は双方に勝てるチャンスがある激しい戦いになりましたが、
1分将棋の中で生まれた芸術的な一手で永瀬王座を投了に追い込みました。

これで将棋界の八大タイトルを完全制覇。
将棋史に残る快挙で、ここから先は「誰がタイトルを奪うのか」という点が注目されるでしょう。
将棋ファンの1人として、素晴らしい対局を観ることができて満足しています。
特に王座戦は挑戦者になるまでの戦いが苦難の連続だったこともあり、
八冠制覇の難しさが伝わってきました。
苦難を乗り越えて八冠制覇を成し遂げた藤井聡太八冠。おめでとうございます!

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