将棋界で起きた不正行為のニュースとしてNHKでも報じられてしまった学生名人戦の件。
どのような対策があるのか、いくつか考えてみました。
【経緯】
学生名人戦で優勝した参加者に対して「対局中の離席の回数があまりにも多いため調査してほしい」と訴えがあり、
調査したところ対局中に電源が入った状態でスマートフォンを所持していたことが分かった。
「決勝や準決勝の対局中に、局面を入力すると最善手を示す将棋AIのアプリを使用していた」と報じられており、
不正行為に対する対策・取り組み方も注目される事に。
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まず、「スマホの電源を切っておくこと」ぐらいのルールでは、ほぼ意味がないでしょう。
トイレに行った際に電源を入れて使えてしまいますので。
最低限、「スマホは主催者側が預かり、管理する」等のルールは必要ではないでしょうか。
ただ、それだけでは2つ目を所持していれば防ぐことができません。
ここが難しい点でしょうね。
(さすがにトイレの中まで監視するわけにはいかないですから・・・)
大会の「持ち時間」を短く設定する事も1つの対処法だと思いますが、完全に防ぐことはできません。
そうすると、「スマホや所持品は主催者側が預かり、管理する」に加えて、開始前に入念なボディチェックをする事が最低限求められます。
協力者がいる場合を想定して、メガネやイヤホンなどの確認もした方がいいでしょう。
なるべく、複数名でのチェックが望ましいと思います。
※できれば、トイレ離席時にもボディチェックをしておきたい。
厳しくし過ぎると大会の開催や運用が難しくなってしまう部分もあり、なかなかやりにくい部分もあると思います。
しかし、今回のように学生名人戦という大きな舞台(一部のプロ棋戦への参加資格も得られる)で優勝者が不正行為を行って失格した、
という事実がある以上、「失格となった個人の問題」ではなく「不正行為は行われる可能性があるもの」
として考える必要があります。
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また、他者との接触を禁止する事も必要ではないかと考えています。
本人が使わなくても、協力者がトイレなどで合流してアドバイスをする事は不可能ではありません。
現実的に不正行為が行われ失格者が出てしまった以上、そういった部分も考慮して対策を考える必要が生じています。
【まとめ】
現実的にできそうな対策で、その中から可能なものを選んで対応していくのが良いでしょうか。
様々な意見があると思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
(1)スマホは電源を切って、主催者側が預かる。
(2)2台持ちの可能性を考慮し、ボディチェックを入念に行う。メガネやイヤホンのチェックも行う。
(3)所持品も主催者側が預かりたい。
(4)トイレに行く際にボディチェック。
(5)他者との接触を禁止。(トイレは特に注意が必要)