駒柱が出現する珍しい展開に！
名人戦第5局は藤井聡太名人が勝って4勝1敗で名人位を防衛！振り飛車を見せた豊島九段ですが、及びませんでした。
藤井聡太八冠はタイトル連続獲得記録を22期に伸ばしました。
主催： 毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟
持ち時間：9時間
【第82期・名人戦第5局】（先手）藤井聡太名人vs（後手）豊島将之九段
【AI評価値・形勢判断解説】
豊島将之九段が四間飛車を採用する驚きの展開。藤井名人はじっくり穴熊に構えます。
豊島九段は美濃囲いから銀冠など上部を厚くし、玉頭から攻める姿勢を見せます。
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1日目は藤井名人がややリードする展開で終わり、封じ手は多くの方が予想した2四歩で仕掛けます。
豊島九段は穴熊に近い位置から攻めることで、守備力の差を補う展開に。
2日目はお互いに攻め合う展開からスタート。
大駒のぶつかり合いで迫力ある展開から、藤井名人が一歩抜け出しリードを広げます。
豊島九段も粘り、評価値としては差が開いている中で「隙あらば逆転する」という状況を作り出し、
緊張感のある終盤戦を迎えました。
そんな中、なんと駒柱が出現！駒柱とは「いずれかの筋のマスが、全て駒で埋まっている状態」を
柱に例えた言葉です。
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こちらが、その駒柱が出現した局面。
8筋が駒で埋まっているのが分かると思います。これが駒柱です。
駒柱の状態は駒がぶつかり合っている状況なので、長く続きにくいのが特徴です。
これで名人戦が終局。藤井聡太名人が名人初防衛です。（最年少防衛記録）
八冠のうち、格付けとしては竜王や名人が特別なもので、その1つを防衛できたことは大きい。
今後、八冠タイトルのうちいくつかは失冠することがあるかもしれませんが、
竜王・名人の2つを守ることができれば、棋界の第一人者としての立場は揺るぎません。
【直近のタイトル戦日程】
5月31日：叡王戦第4局（伊藤匠七段）
6月6日：棋聖戦第1局（山崎隆之八段）
