名人戦第4局の前に知っておきたい注目ポイント-実は第3局が初勝利だった?

名人戦第4局の前に知っておきたい注目ポイント 名人戦
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「実は渡辺名人にとって、第3局の勝利は藤井聡太竜王に対して〇〇で初勝利だった」というような気になる記録や、
名人戦第4局の前に覚えておきたい注目ポイントを解説します。
第1局~第3局の評価値振り返りから、第4局を楽しむ為に知っておきたい要素をお伝え。

【名人戦第4局】
対局日程:5月21日・22日
主催: 毎日新聞社、朝日新聞社、日本将棋連盟
※藤井竜王の2勝/渡辺名人の1勝

【第4局の注目ポイント】
将棋の名人戦第3局、渡辺明名人が藤井聡太竜王に勝って1勝2敗に。
実はこの1勝、渡辺名人にとっては非常に大きな1勝だったんです。
直接の対戦成績としては、通算で以下の成績になっています。
対戦成績:藤井六冠から見て、22戦18勝4敗。渡辺明名人から見て、22戦4勝18敗。
タイトル戦に限定すると以下の成績です。
藤井聡太六冠:15勝
渡辺明名人:3勝
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第3局で勝つまでは藤井聡太竜王とのタイトル戦で、通算2勝でした。
この2勝を記録したのは棋聖戦/棋王戦で、共に1日制で持ち時間の短いタイトル戦です。
2日制のタイトル戦では、先日の勝利が初勝利で、それまでは0勝6敗でした。
(王将戦でストレート負け(4敗)/名人戦の第1局・第2局で2敗。2日制タイトル戦は6局ありましたが、全て負けていた)
もし、第3局で負けていたら第4局が藤井聡太竜王の先手番となるため、ストレート負けが見えてくる状況でした。
そこまで行くと「2日制のタイトル戦では藤井聡太竜王に勝てない」と、将棋ファンも渡辺名人本人も感じてしまうでしょうから、
「ただの1勝」ではなく、今後の「渡辺明vs藤井聡太」にとって、大きな1勝だったのは確かです。

【気になるポイント】
藤井聡太竜王が過去のタイトル戦で一度も奪われたりタイトル奪取を失敗した事がありません。
また、一度もタイトル戦で同じ相手に連敗した事がない。
(第4局で渡辺名人が勝てば、初めてタイトル戦での連敗となる)
フルセットにいったのも2年前の叡王戦(豊島将之九段から奪取)だけで、
2日制のタイトル戦では一度もフルセットになっていません)

また、藤井竜王は後手番で角換わりを受けず、雁木で迎え撃ちました。
新しい戦い方に切り替えたように感じるので、今までのように圧倒的な強さを見せるには
もう少し時間が掛かるのではないでしょうか。
そういった事を考えると、渡辺名人にとって防衛するためにも第4局は千載一遇のチャンスと言えます。
※第4局は藤井竜王の先手番なので、角換わりに誘導するか渡辺名人が受けるのかどうか、戦型選択に注目が集まります。
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ここからは、第1局から評価値を確認して、大体の流れを振り返ります。
【第1局のAI評価値】(第1局は渡辺名人が先手/藤井竜王が後手)
名人戦のAI評価値速報・形勢判断-藤井聡太竜王vs渡辺明名人
後手番の藤井竜王が積極的に攻めて、最後まで評価値で不利になる事がありませんでした。
油断せずに最後まで慎重に慎重に進めていた事から、名人戦にかける「絶対に勝つ」という意気込みを感じた1局でした。

【第2局のAI評価値】(第2局は藤井竜王が先手/渡辺名人が後手)
名人戦第2局のAI評価値速報・形勢判断-藤井聡太竜王vs渡辺明名人
藤井竜王のAI超えの一手が炸裂して、渡辺名人を粉砕。
対局後、渡辺名人がツイッターで
「一番強い手で来られたので、もうダメにしてると思って、勝負所が残っていたことに気が付きませんでした。
最後まで闘うという当たり前のことができてなくて、すみません。」
と発信していました。

【第3局のAI評価値速報・形勢判断解説】(第3局は渡辺名人が先手/藤井竜王が後手)
名人戦第3局AI評価値速報-藤井聡太竜王vs渡辺明名人
記憶に新しい第3局は渡辺名人が逆転勝利。藤井竜王は優勢な状況からの逆転負けで、少々不安の残る負け方でした。
渡辺名人は2日制タイトル戦で藤井竜王に初勝利です。

※勝負を分けた一手を解説
名人戦第4局は好手連発の名局!渡辺名人の敗因と藤井竜王の勝因は封じ手にあり

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