2024年・棋王戦の第2局は藤井聡太棋王が勝利。後手番の勝利で防衛に向けて大きな一勝を挙げました。
伊藤匠七段は中盤リードする場面もありましたが、初勝利ならず。
【第49期コナミグループ杯棋王戦・第2局】主催:共同通信社と観戦記掲載の21新聞社、日本将棋連盟
【AI評価値・形勢判断解説】(先手)伊藤匠七段vs(後手)藤井聡太棋王
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【対局開始から終局までの流れ】
伊藤匠七段は角換わり腰掛銀を選択。対する藤井聡太棋王は角換わりを受けて立ちます。
深い研究で知られる両者だけあって、午前中からテンポよく進んでいきます。
開始1時間で50手を超えるハイペースに。
中盤、伊藤匠七段が評価値でリードする場面もありましたが、藤井棋王は守りを固めて反撃のチャンスを待ちます。
藤井棋王が粘る流れからいつの間にか守りが要塞化。少しずつ流れが変わっていきます。
伊藤七段の一瞬の緩手(9筋の竜を引いた手)を見逃さず、藤井棋王が反撃に出ました。
攻め始めてからの藤井棋王は圧倒的な強さ。
一気に流れを呼び込み、伊藤匠七段の陣形を崩していきます。
そのまま押し切り、勝利。
第1局の持将棋で伊藤匠七段が流れをつかんだかと思われましたが、藤井棋王は一気に流れを引き戻しました。
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第1局で勝率9割を超える藤井棋王の先手番を持将棋に持ち込み凌いだことで、伊藤匠七段の流れになるかと思われました。
第2局も中盤まで伊藤匠七段がリードする展開でしたが、80手目ぐらいから流れが変わり藤井棋王のペースに。
伊藤匠七段はプロ棋士になってから藤井聡太八冠に一度も勝っていません。
待望の初勝利をタイトル戦で挙げるチャンスでしたが、先手番での負けで苦しくなりました。
※藤井聡太八冠の1勝0敗1引き分け
※藤井聡太八冠はこれで年間最高勝率の更新も見えてきました。(藤本渚四段も更新ペースで勝っている)
第3局は3月3日(日)に開催されます。