竜王戦第1局は藤井竜王が後手番で完勝!圧倒的な強さで初戦を制す

竜王戦第1局は藤井竜王が後手番で完勝!圧倒的な強さで初戦を制す 竜王戦
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竜王戦第1局は藤井竜王が完勝!後手番で圧倒的な強さを見せる展開になりました。
伊藤匠七段は初めてのタイトル戦でしたが、力を発揮できず悔しい1局に。第2局での巻き返しが期待されます。

第36期竜王戦第1局:10月6日、7日
主催: 読売新聞社、日本将棋連盟

【AI評価値・形勢判断解説】(先手)伊藤匠七段vs(後手)藤井聡太竜王
竜王戦第1局AI評価値-藤井聡太竜王vs伊藤匠七段
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相掛かりでスタートした竜王戦第1局。藤井竜王にとっては同学年のライバルの挑戦を受ける防衛戦で、
今までの先輩とのタイトル戦とは、また少し違った気持ちで対局したのではないでしょうか。

1日目の封じ手時点で、藤井竜王がややリードする展開でしたが、2日目も順調にリードを広げていき、
危なげなく完勝。後手番での勝利で、竜王戦の防衛に向けて幸先の良いスタートを切りました。

評価値の推移を見るとわかりますが、終始藤井竜王がリードする展開に。
伊藤匠七段としては得意の先手番相掛かりで藤井竜王に土を付けたかった初戦ですが、
1日目の段階で誤算があったようです。

【勝敗を分けたのはどこだったのか?】
封じ手前で少々誤算があったように思えますが、棋譜を確認していくと私としては
「封じ手が伊藤匠七段の敗着になってしまったかもしれない」と感じています。
封じ手の直前から数手先までの評価値推移を見ると、ここで一気に差が開いたのがわかります。
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竜王戦第1局の勝敗を分けた数手のAI評価値-藤井聡太竜王vs伊藤匠七段
封じ手前に少し差が開いていたのですが、まだ大きな差ではなかったので、封じ手局面で8筋の金で
7筋の歩を取って一旦守り耐える展開も選択肢の1つだったかもしれません。
(馬を自由に作られないようにする意味もある)
※この手だった場合、AI評価値としては差が広がらず、大体―300~350ぐらいでした。(40%/60%程度)

伊藤匠七段としては、3筋に銀が上がって飛車にぶつけることで、飛車に逃げてもらい
そこから押し上げて圧力をかけていく展開を考えていたのではないでしょうか。
藤井竜王はAI最善手を指す確率が高く、評価値を大きく落とす場面がありませんでした。
後手番でこの完勝劇は、防衛に向けて大きいでしょう。
来週行われる王座戦第4局に向けても、勢いがつきます。

伊藤匠七段は永瀬王座に連勝する等、藤井竜王でも「苦戦するのではないか」と思われていた挑戦者。
初めてのタイトル戦で不慣れな点影響してしまったかもしれませんが、2局目からは慣れてくるでしょうから
本来の力を発揮できるでしょう。
八冠制覇が掛かる王座戦、初めての同学年同士のタイトル戦となった竜王戦が同時並行で進んでいます。
藤井竜王・名人にとって、タイトル戦の中でも特に重要な対局が続きます。

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