女流王位戦第3局で勝負を決めた一手を評価値解説-里見香奈女流王位が防衛に王手!

女流王位戦第3局は里見香奈女流王位が勝って防衛に王手 女流棋士
【広告】

女流王位戦第3局の勝敗を分けた一手を評価値を参考に解説していきます。
第3局は里見香奈女流王位が勝って2勝1敗と防衛に王手をかけました。

(先手)伊藤沙恵女流四段VS(後手)里見香奈女流王位
主催: 新聞三社連合、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会

【AI評価値速報・形勢判断】
評価値推移グラフを見るとわかるように、「里見女流王位の完勝」と言っていい対局だったのではないでしょうか。
女流王位戦第3局のAI評価値速報-里見香奈女流王位VS伊藤沙恵女流四段
【広告】



先手の伊藤女流四段は居飛車でスタート。里見女流王位は早々に飛車を振って向かい飛車の展開に。
序盤は互角のスタートでしたが、飛車交換をした辺りから里見女流王位ペースになっていきます。

初手から棋譜を確認していきましたが、いくつか勝負ポイントがあったものの、
私が一番「ココが勝負を分けた一手だったな」と感じたのはこの局面。
女流王位戦第3局のAI評価値分析-勝負を分けた局面
伊藤女流四段が4六飛車と打ち込んだ一手で、評価値が大きく動きます。
【広告】



この一手で後手有利(里見女流王位有利)となり、評価値が―415という判定になりました。
女流王位戦第3局のAI評価値分析-勝負を分けた局面
ここでは飛車を打ち込むのではなく、2筋にいる飛車を4筋に回すか、7筋にいる角を下げて6筋に回し
角交換を狙う手が良かったかもしれません。
考えられるのは、4筋に飛車を回す→飛車を攻められる→こちらは角頭を歩で攻める→飛車角交換、
という流れでしょう。
持ち駒の飛車は敵陣に打ち込むために、残しておくのが良かったかもしれませんね。

伊藤女流四段も反撃して、「油断すると一気に逆転する」という形を作り上げていきます。
しかし、里見女流王位は冷静に対応し、伊藤女流四段が投了しました。
これで2勝1敗で里見女流王位が防衛に王手。

女流棋士界が盛り上がっていくには良い内容の対局を将棋ファンに披露することが大切です。
女流棋戦の発展のために、今後も良い内容の対局を期待しています。

タイトルとURLをコピーしました