藤井聡太八冠が最善手連発で快勝!叡王戦第1局で伊藤匠七段の表情が変わった一手を解説

叡王戦第1局は藤井叡王が快勝!伊藤匠七段が表情を変えた一手を解説します叡王戦
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今回の記事は叡王戦第1局で藤井聡太叡王が勝負を決めた一手、伊藤匠七段が表情を変えた一手を解説します。
藤井曲線ならぬ藤井絶壁と言えばいいのでしょうか、最善手連発で一気に勝負を決めました。

主催: 不二家、日本将棋連盟
協賛: レオス・キャピタルワークス、株式会社SBI証券(特別協賛)
持ち時間:叡王戦は他のタイトル戦と比べて持ち時間が短く、チェスクロック式。(使い切ると一手60秒未満)

【第9期叡王戦第1局】(先手)藤井聡太叡王vs(後手)伊藤匠七段
【AI評価値・形勢判断解説】(先手)藤井聡太叡王vs(後手)伊藤匠七段
叡王戦第1局AI評価値-藤井聡太叡王vs伊藤匠七段
振り駒の結果、先手は藤井叡王に決まりました。戦型は角換わりで進行します。
研究が進んでいる戦型ということもあってテンポよく進みますが、後手の伊藤匠七段はかなり準備をしてきた事が伺える展開で
互角かそれ以上の状態を保ち、序盤・中盤を乗り越えます。
終盤まで互角の状況が続く、大熱戦でした。
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これは藤井戦初勝利なるか?という雰囲気もあった展開ですが、藤井八冠の97手目「7七桂」の一手を見て
あきらかに伊藤匠七段の表情が変わります。
その局面がこちらです。
叡王戦第1局の勝負所-藤井聡太叡王vs伊藤匠七段
ここでは他にも選択肢があり、8四歩と飛車の頭を歩で叩く一手や、6三歩成りと玉頭を攻める一手。
または6五飛と飛車を切っていく手もありました。
実際、AI候補手も最善手・次善手がころころと変わる状況で、藤井聡太八冠が指した7七桂馬も
将棋AIソフトに時間をかけて読み込ませると、最善手に上がってくる一手でした。
(そういう意味ではAI超えの一手、と言えるかもしれませんね)
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この一手を見た瞬間、伊藤匠七段の表情が変わったのが印象的でした。
候補には入っていたと思いますが、優先度としては他の手を優先して考えていたのでしょう。
この時、伊藤匠七段は6六歩打の一手でしたが、ここは思い切って藤井玉を頭から攻めていく8七銀という一手もおもしろかったかもしれません。
(時間が少なくなった中、飛車を抑え込もうとした一手だったかもしれませんね)

伊藤匠七段、惜しい展開でした。中盤から終盤の入り口ぐらいまでは互角の状況が続き、
少しリードしているのでは?と思える展開もありました。
(ABEMAの評価値で5%以上の差がついた時もありましたが、手持ちのAI将棋ソフト(水匠/Hao)では互角の評価で
形勢判断が非常に難しい局面だったことがわかります)
伊藤匠七段としては、負けたとはいっても今回は後手番です。
次の先手番で藤井戦初勝利を挙げることができれば、流れを変えることもできるでしょう。
(ここまで、伊藤七段は藤井八冠に対して0勝11敗1引き分け)
藤井聡太八冠としては、第2局を勝てるとストレート勝ちに王手をかけることになります。
どちらも勝ちたい1局で、熱戦が期待されます。
第2局:4月20日(土)

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